目次

1. ウイング車の特徴
2. 他のトラックとの違い
3. ウイング車のメリットとは
4. ウイング車のデメリットとは
5. ウイング車を扱う際の注意点
6. まとめ

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1.ウイング車の特徴

ウイング車は、荷室の側面から鳥の翼を広げたようなイメージで開いて、側面からの積み下ろしを容易にするタイプのトラックになります。このことからウイング車と呼ばれています。フォークリフトによるパレット荷役ができるのも特徴のひとつです。

荷台部分はアルミの箱で覆われており、走行時の雨風による損傷や荷崩れを防ぐことができるため、長距離輸送にも適しています。

荷台の後方部からの積み下ろしが基本の従来のバンボディに比べ、ウイング車は左右方向からも柔軟に対応できるため、合理的な面が高く評価されています。そのこともあり、多くの架装メーカーが参入し、販売台数は伸び続けています。現在ウイング車は運輸業で最も高い40％となり、(2018年度　日本自動車工業会発表の普通トラック市場動向調査)冷蔵・冷凍車にも採用されています。

ウイングボディは3タイプの開き方あります。倉庫の大きさや積み荷の種類、積み方の違いによって使い分けがされています。

（1）フレキシブルオープンタイプ

ウイングの角度や開く方向を柔軟に変更することが可能です。開き方の調整ができるため、高さに制限がある際などに用いられます。

（2）ターンオーバータイプ

ウイングが最も広く開きます(約160度で片側のウイングが中心線を超える)クレーンの積み下ろしの際に重宝されます。

（3）上昇開閉タイプ

天井が上昇することで高さに余裕ができ、荷台の高さいっぱいまで荷物を積むことができるタイプのウイングです。

 

2.他のトラックとの違い

「アルミバン車」「ドライバン車」「パネルバン車」などのトラックは、荷台後方からの荷物の出し入れになるので、積み下ろし時の効率は良くないです。

ウイング車に関してはパネルがオープンになるので、荷物の出し入れの際、利便性は高くなります。また、ウイング車は長距離輸送に使われることが多く、荷物の積載量や出荷・入荷先の状況を考慮し、選択するとよいでしょう。
 

3.ウイング車のメリットとは

ウイング車のメリットは何といっても、荷台がオープンになることです。積載方法が限定される「箱型」とは異なり、作業効率が大幅に向上します。

箱型トラックで荷物を積み込む際は、フォークリフトの利用が難しいですが、ウイング車なら側面からのフォークリフトを使った積み込みが可能です。また、ウイング車の荷室は密閉した空間になりますので、盗難、積み荷の破損などの防止ができます。

物流の用途以外に、荷室をステージ代わりにし、野外ステージとして使うことも可能です。音響設備を配置し、コンサートを行っている事例もあります。

 

4.ウイング車のデメリットとは

ウイング車は車体の側面が開くため、積み下ろしの際スペースが必要になります。また、モーターや油圧装置などの開閉機構を搭載する関係で、箱車に比べ車両重量は増えます。車両重量の増加は燃費低下や最大積載量の減少につながるので、メリットとデメリットを慎重に比較しながら、導入を検討するのがよいでしょう。

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5.ウイング車を扱う際の注意点

ウイングの開閉の動力は、電動モーター・油圧など様々なタイプがありますが、安全に使用するための注意点が2つあります。

(1)定期的なメンテナンス

荷台部分の防塵、防水性、ウイング開閉の正常な動作など定期的にメンテナンスやチェックをする必要があります。

防塵・防水性のチェックの際、センターシートの破れ、開口部のシールゴムが切れてないかなどを確認し、問題があったらすぐに交換しましょう。

ウイングの開閉が正常に動作してるか確認するには、油圧機構周りをチェックします。特に、油圧系に空気が混ざっていたり、油漏れがあると、異常が発生している可能性が考えられます。

(2)ウイングの開閉時や積載時に注意を払う

ウイングが開く際、障害物に接触することはないか目視で確認します。それと同時に、近くに照明など熱を持ったものが近くにないかも確認しましょう。高熱によりウイングが変形してしまう恐れがあるためです。

また、荷物の積載時に、前後・左右バランスよく配置する必要があります。横転事故やタイヤの片減りにつながりますのでご注意ください。

 

6.まとめ

ドライバーの高齢化が進む中、車両の積み下ろしは重労働で、物流業界の課題のひとつとなっています。ウイング車の普及はこの課題の解決するための糸口になりそうです。弊社ステアリンクでは、小型から大型まで、ウイング車を多数揃えています。ぜひ弊社在庫のご確認をお願いいたします。

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