トラック・運送・トラックドライバー情報

トラック・運送・トラックドライバー情報

運送業で多く利用される4tのウイング車を紹介

更新日:2023/10/25

 

4トンウイングとは

 

4トンウイングとは、ボディ(荷台)部分をアルミパネルで囲い、ウイングと呼ばれる側面のアルミパネルが左右に跳ね上がる機構を装備し、最大積載量がおおよそ2.2~3.7トンの中型トラックです。
4トンウイングは必ず4トンの荷が積めるトラックではなく、ボディ(荷台)部分の重さにより、積める荷の重さが変わります。このように車両に積載できる荷の最大重量を表した指標が最大積載量と呼ばれ、車両ごとに以下の式で算出されます。

ステアリンクの中型ウイング車の価格・ラインナップを見る

 

最大積載量=車両総重量(中型トラックの場合:8t)-(車両重量+乗車定員×55kg)

同じ4トンウイングでも載せられる荷の重さはトラックごとに異なるので、荷の運搬に利用する際は最大積載量を確認するようにしてください。

4トンウイングの用途

4トンウイングは、運送業界で多く利用されているボディ(荷台)形状のトラックです。側面のアルミパネルを開閉でき、フォークリフトを使った効率的な積荷の積み下ろしが可能なため食品から機械まで幅広い種類の荷の運搬で利用されます。
実際に日本自動車工業会による2018年度普通トラック市場動向調査によると、2018年の運搬業界の荷台形状別のトラック保有台数は10トンクラスウイング210台に続き、第2位の200台となっています※。4トンウイングは運送業界で、運搬する荷の量への柔軟な対応のために10トンと併用して使用されています。

4トンウイングのボディ(荷台)の種類

4トンウイングには、運搬する荷の種類に対応するために、長さや幅が大きいボディ(荷台)があります。ボディ(荷台)サイズの種類は、標準ボディ、ワイドボディ、ワイドロングボディの、大きく3種に分かれます。しかし、ボディ(荷台)のサイズを大きくしても、中型トラックとして規定されている車両総重量は変えられないため、4トンウイングに載せられる荷の重さを増えないので注意が必要です。ボディ(荷台)サイズが大きい4トンウイングは、重量が軽く量が多い荷を運ぶ場合や、荷のサイズが大きく標準ボディでは載せられない場合に利用するようにしましょう。

 

ボディ(荷台)サイズの種類 内寸
標準ボディ 長さ:620 cm 幅:221 cm 高さ:226 cm
ワイドボディ 長さ:623 cm 幅:240 cm 高さ:239 cm
ワイドロングボディ 長さ:722 cm 幅:239 cm 高さ:242 cm

4トンウイングの種類

4トンウイングの代表的な車種は、日野自動車のレンジャー、いすゞ自動車のフォワード、三菱ふそうのファイターなどがあります。同じ4トンウイングでも車種により最大積載量と内寸に若干の違いがあります。利用する4トンウイングを選ぶ際は最大積載量と内寸を確認し、確実に荷を運べるトラックを選ぶようにしましょう。

 

車種 最大積載量 内寸
レンジャー (日野自動車) 2.6トン 長さ:619 cm 幅:220 cm 高さ:230 cm
フォワード (いすゞ自動車) 3.7トン 長さ:620 cm 幅:221 cm 高さ:226 cm
ファイター (三菱ふそう) 3.0トン 長さ:620 cm 幅:221 cm 高さ:226 cm
コンドル (UDトラックス) 2.5トン   長さ:623 cm 幅:225 cm 高さ:231 cm

 

4トンウイングを運転するために必要な免許

4トンウイングを運転するためには、基本的に中型免許以上が必要です。しかし、取得時期によっては普通免許でも運転できる場合があります。平成19年6月1日までに普通免許を取得した方は普通免許でも4トンウイングを運転が可能です。

 

普通免許取得時期 運転可否
平成19年6月1日まで 4トンウイングの運転可能  
平成19年6月2日から
平成29年3月11日まで
4トンウイングの運転はできない
4トンウイングを運転するためには中型免許以上の取得が必要
(2トンウイングなら運転可能な車種あり)
平成29年3月12日以降 4トンウイングの運転はできない
4トンウイングを運転するためには中型免許以上の取得が必要
(2トンウイングの運転にも準中型免許以上が必要)

 

4トンウイングを運転する上での注意点

4トンウイングを運転する場合は、内輪差と後方の死角に注意が必要です。内輪差の対策として車両の長さの違いを考慮し、左折の際はある程度左に寄せてからの左折、右折の際は車体後方が膨らまないようゆっくりとハンドルを切ると良いでしょう。
また、後方の死角対策としては、バックモニターの活用やミラーやドアを開けての後方確認をこまめに行うと良いでしょう。
4トンウイングの運転の感覚は乗用車や小型トラックと異なるため、余裕を持った安全運転を常に意識するようにしてください。

 

まとめ

4トンウイングは、運送業界で多く利用されているボディ(荷台)形状のトラックです。中型トラックのため、必要な免許や運転する感覚が乗用車や小型トラックと異なります。自身で運転する場合は、十分に注意をして運転するようにしましょう。

下記が実際の、4トンウイング(アルミウイング中型)の中古トラック一覧ですので、是非参考にしてみてください。

 

ステアリンクの中型ウイング車の価格・ラインナップを見る