冷凍車・冷蔵車が急に冷えなくなってしまうと困りますよね。冷凍車や冷蔵車は生鮮食品や冷凍食品の運搬に欠かせません。
冷凍車・冷蔵車が故障した際どのように対策すると良いのでしょうか。また、なぜ冷凍車・冷蔵車は故障してしまうのかが気になる方もいることでしょう。
そこでこの記事では、冷凍車・冷蔵車の故障の原因と対策方法を解説します。冷凍車・冷蔵車に負担をかけない普段の使い方まで解説しますので、冷凍車・冷蔵車が冷えないと困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
冷凍車・冷蔵車の故障かなと思うサイン
冷凍車・冷蔵車を長期間使用していると、冷凍機などが故障してしまうことがあります。
冷凍機が故障している場合に現れるサインは、主に下記2つです。
- 温度計にエラーが表示される
- スタンバイが動作しない
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温度計にエラーが表示される
温度計のエラー表示には、下記3つの種類があります。
- 液晶のみの表示
- デジタルのみの表示
- 液晶とデジタル両方の表示
まずは、取扱説明書などを見ながらエラー内容を確認しましょう。
液晶のみにエラーが表示された場合は、冷凍機の電源をOFF・ONしリセットしてみましょう。
デジタルのみにエラーが表示された場合は、温度計リレーボックスのヒューズ交換することで、改善する可能性があります。
液晶とデジタル両方にエラーが表示された場合は、下記2つの可能性があります。
- ガス不足による低圧異常
- コンデンサファンの故障による高圧異常
また、コンデンサコイルが目詰まりしている可能性もあるため、コンデンサコイルを洗浄してみましょう。庫内が低音域に達している場合はエバコイルが凍結している可能性もあるため、霧取り運転を行うのもひとつの手です。
スタンバイが動作しない
スタンバイが動作しない際は、まず電気を供給している建物のブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。落ちていない場合は、電源ボックス内のサーマルスイッチリセットボタン(白ボタン)を押し込み、解除してください。
温度計にエラーの表示が無く、冷凍機も動作しているのに冷えないという場合は、冷凍機のコンプレッサベルトが切れてしまっている可能性があります。
そのため、エンジンルーム内の冷凍機用Vベルトを確認しましょう。劣化している場合は交換してください。
冷凍車・冷蔵車の故障原因
なぜ冷凍車・冷蔵車は故障してしまうのか気になりますよね。ここでは、冷凍車・冷蔵車の故障原因を紹介します。
冷凍車・冷蔵車で考えられる故障原因は、主に下記の5つです。
- ドアの開閉
- 霧の付着
- 温度設定のミス
- 荷物の積み込みすぎ
- 寿命による劣化
ドアの開閉
ドアを頻繁に開閉していると、冷気が外に出てしまい、庫内の温度が上がってしまいます。
また、冷気が液化し、荷物や庫内に付いてしまいます。荷物や庫内に付いた液体が凍ることで霜が発生し、冷凍車・冷蔵車の故障原因になってしまうことも一因です。
霜の付着
霜の付着も冷凍車の故障の原因です。ドアの開閉などにより、荷物や庫内に霧が付着してしまうことがあります。
さらに、通風孔を塞ぐように霜が付着してしまうと、冷気の循環が悪くなり、冷凍車の故障原因になってしまう可能性があります。故障しなくても、庫内が冷えにくくなってしまうため、対策が必要です。
温度設定のミス
適切でない温度設定も冷凍車・冷蔵車の故障の原因になる可能性があります。運搬する荷物によって適切な温度が異なります。適切な温度に設定していないと、庫内が冷えません。
また、霜取りをしていれば問題ありませんが、設定温度が低すぎると霜が発生し、冷凍車の故障原因になってしまう可能性があります。
荷物の積み込みすぎ
荷物の積み込みすぎも冷凍車・冷蔵車の故障の原因になります。たくさんの荷物を積み込んでいると、通風孔を塞いでしまうからです。
通風孔を塞いでしまうと、冷気の循環が悪くなり、冷凍車・冷蔵車の故障原因になってしまう可能性があります。
寿命による劣化
冷凍車・冷蔵車の故障の原因が、寿命による劣化という場合もあります。一般的には、冷凍車・冷蔵車の寿命(耐用年数)は約10~20年です。
冷凍車・冷蔵車の故障原因が寿命による劣化の場合は、冷凍車・冷蔵車の買い替えも検討してみましょう。
冷凍車・冷蔵車が故障した際の対策方法
急に冷凍車・冷蔵車が故障してしまうと、対策方法が気になりますよね。ここでは、冷凍車・冷蔵車が故障した際の対策方法を紹介します。
冷凍車・冷蔵車が故障した際の対策方法は、主に下記の3つです。
- 霜を取る
- 荷物の量を減らす
- 温度設定を見直す
霜を取る
冷凍車が故障した際は、まず霜を取るのが重要です。霜が通風孔を塞いだり、エバコイルが凍結し、故障している場合があります。
霜を取ると故障が改善される場合もあるため、霜取りを行ってみてください。また、最近では「自動霜取り機」を搭載している冷凍車もあるため、霜取り運転を行ってみましょう。
荷物の量を減らす
冷凍車・冷蔵車が故障した際は、荷物の量を減らすのもおすすめです。たくさんの荷物を積み込みすぎていると、荷物が通風孔を塞いでしまい、故障している場合があります。
荷物の量を減らすと、通風孔を塞がずになり、冷気の循環を改善することができます。そのため、冷凍車・冷蔵車が故障した場合は、荷物の量を減らしてみましょう。
温度設定を見直す
冷凍車・冷蔵車が故障した際は、温度設定を見直すのも重要です。適切でない温度に設定していると、正しく庫内が冷えない場合があります。
そのため、運搬する荷物に合った温度に設定してみてください。また、設定温度が低すぎると霜が発生してしまうため、温度設定を見直してみましょう。
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冷凍車・冷蔵車に負担をかけない、普段の使い方
冷凍車・冷蔵車を故障させないためには、普段からの使い方が重要です。ここでは、冷凍車・冷蔵車に負担をかけない普段の使い方を紹介します。
冷凍車・冷蔵車に負担をかけない普段の使い方は、主に下記の3つです。
- 予冷してから積む
- 荷物の積み方を工夫する
- 定期的にメンテナンスする
それぞれ詳しく解説していきます。
予冷してから積む
冷凍車・冷蔵車に負担をかけないためには、予冷してから積むのが重要です。予冷せずに荷物を積み込んでしまうと、冷凍車に負荷が掛かってしまいます。
そのため、荷物を積み込む前に、しっかり予冷を行いましょう。夏場は予冷しにくいため、予冷時間を長くとる必要があります。また、日陰など涼しい場所で行うのもおすすめです。
荷物の積み方を工夫する
冷凍車・冷蔵車に負担をかけないためには、荷物の積み方を工夫して使うのも重要です。冷凍車に負担をかけないためには、下記3つの積み方がおすすめです。
- 通風孔を塞がない
- 荷物同士の間隔を少しあける
- 荷物の量を減らす
冷気を庫内に循環させることができ、冷凍車・冷蔵車への負担が少なくなります。また、荷物を効率よく冷やすことができます。
定期的にメンテナンスをする
冷凍車・冷蔵車に負担をかけないためには、定期的にメンテナンスをするのも重要です。メンテナンスの際は、下記の3つを行いましょう。
- 霜取り
- 庫内の洗浄
- ドレンホースの洗浄
定期的なメンテナンスにより、冷却機能の低下なども防止できます。1週間に1度のペースで行うのがおすすめです。
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