貨物トラックにはさまざまな種類があり、車体の大きさや重量のほか、載せられる荷物の重さによって大きく3つに分類されています。ここでは貨物トラックの種類についてご紹介します。
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目次
積載量と車両総重量について
貨物トラックには積載量と車両総重量というものがあります。車両総重量は以下の計算式で算出できます。積載量とは、そのトラックに積むことができる荷物の量(重さ)のことで、積むことができる荷物の最大値を「最大積載量」と呼んでいます。
各トラックの車両総重量はあらかじめ決まっており、トラック自体の重さと、乗る人の体重、積んだ荷物の重さの合計が車両総重量以下にならなければいけません。
貨物トラックの種類
貨物トラックの主な種類は以下の通りです。
大型トラック
車両総重量が20~25トンのトラックを大型トラックと呼び、トラック本体の重量や架装の種類にもよりますが、10~15トン程度の荷物を積むことができます。10トントラックという呼び名は最大積載量が10トン程度のトラックという意味です。平ボディと呼ばれる荷台がフラットになっているタイプでは、架装が軽いのでより多くの荷物を積むことができます。荷台が箱型になっているバンボディタイプは、平ボディほど荷物は積めませんが、雨風を防ぎ、幌(ほろ)が不要というメリットがあります。また、大型トラックを運転するには大型免許が必要です。
中型トラック
中型トラックは車両総重量が5トン以上11トン未満のトラックで、4トン程度の荷物を積むことができます。「4トントラック」という名称はここからきており、最大積載量が4トン程度のトラックの総称となります。大型車と同じく平ボディのほうが、より多くの荷物を積めます。中型トラックを運転するには中型車の免許が必要ですが、2007年以前に普通自動車免許を取得した方は、車両総重量8トンまでの中型トラックに乗ることができます。
小型トラック
小型トラックは車両総重量が5トン未満で、2トン程度の荷物を積むことができるトラックのことをいいます。「2トントラック」と呼ばれることもあり、軽トラックを除けばトラックのなかでは最も小さい部類に入ります。小型トラックは普通自動車免許で運転することができますが、乗用車と比べるとかなり大きく感じますので、ある程度慣れが必要です。
車両の積載制限
どんなトラックでも積載制限というのが設けられており、最大積載量を超えて荷物を積んではいけないことになっています。制限を超えて荷物を積んだ状態のことを過積載と呼び、過積載をすることで、以下のような問題やリスクが発生します。
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- 振動や騒音による交通公害
- 道路や橋などの損傷
- 制動距離が長くなる(ブレーキが効きにくくなる)
- 荷崩れや転倒しやすくなる(遠心力が強くなるため)
- 燃費の低下
- タイヤの破裂や車輪脱落の危険性
- 今日では1回の運送で少しでも多くの荷物を運ぼうと、過積載してしまう傾向があり、問題視されています。過積載はトラックや道路を傷めるだけでなく、重大な事故につながるリスクも非常に高くなります。このような事態にならないために積載制限が設けられていますので、過積載は絶対にしないようにしてください。
このようにトラックの大きさによって積載制限があります。自分のトラックがどれくらい積載可能かを把握し、積載制限を超えないようにしましょう。
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