トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの「あおり」を解説!知っておきたい役割や修復、交換方法とは?

更新日:2023/05/22

トラックの『あおり』部品をご存知でしょうか。あおりは荷物を上げ下ろしするトラックには欠かせない部品です。経年劣化などで交換や修理する必要もあるのがあおりの特徴です。そこで今回は、あおりの役割や部品名称、故障した場合の対策方法を解説します。

 

トラックの「あおり」とは?

ここでは、あおりの役割などを解説します。
積載物落下を防ぐ役割がある
トラックの荷台に荷物を載せるときに重要なのが、積載物落下防止です。

あおりは荷物の落下予防で大きな役割を持っています。あおり装着は道路交通法で義務付けられています。

トラックの荷台にある

あおりはトラックの荷台にあります。

荷下ろし時に荷台横の部分と後ろ部分が開きますが、この時に開く部分があおりです。あおりは通常荷台の後ろと左右の3枚取り付けられていて、大型トラックでは左右のあおりが2枚づつ・3枚づつのケースもあります。

あおりの部分名称

ここでは、あおりの部分名称を解説します。

あおり受けゴム

あおり受けゴムは、あおりの開閉時にあおりを受け止めショックを和らげる部品です。

あおり受けゴムは、あおりの経年劣化を遅らせる効果も期待できるのです。

あおり用受金

あおり用受金は、あおりハンドルを固定する部品です。

あおりハンドルとセットで使用するのが特徴です。

エビ金ハンドル・バネカン

エビ金ハンドルやバネカンは、あおりを受け止めるためセットで使用します。

棒状タイプや栓抜き型のタイプなどがあるので、トラックに応じて選択しましょう。

ロープ通し

ロープ通しはあおりの固定をより強くしたいときに使用します。

ロープ通しの穴にロープを通して締め付けることであおりを固定します。ロープ通しはねずみ穴とも別呼ばれていて、運送業界ではねずみ穴と呼ばれることが多いです。

ブロック用蝶番

ブロック用蝶番は、あおりの下部に付けるブロック用の蝶番です。

あおりの開閉に関わる重要な部品で、ブロック用蝶番は色々な素材があります。素材によって開閉の使用感が違うのも特徴です。

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あおりの交換・修理はできる?

ここでは、あおりの交換や修理について解説します。

業者に依頼

業者に依頼する方法は、交換や修理を業者に完全委託して修理してもらいます。

業者への交換修理依頼は、自分で修理する場合に比べて費用が高くなります。あおりの修理は、予算や時間などを考慮して自分で直すか業者に依頼するを選ぶと安心でしょう。

自分で修理

自分で修理する場合は、あおりの故障している部品を新品に交換したら完了です。

どの部品も簡単な作業で交換できるので、専門的な技術も不要です。あおりを丸ごと交換する場合でも、1万円程度であおりの購入や交換できます。

あおりの錆を防ぐ方法

ここでは、あおりの錆び対策を解説します。

あおりは、主に積み下ろし時に傷付きます。積み下ろし時にあおりを傷付けないよう慎重に積み下ろしを行ないましょう。特に泥や砂利は水分を含んでおり要注意です。目立つ汚れはすぐ洗い落として、洗った後はしっかりと水分を拭き取りましょう。水分が残っていると錆びの原因になるので気を付けましょう。

ちなみに、錆びを防止する効果が期待できる防錆スプレーも効果的です。

まとめ

今回は、あおりの役割や部品名称、故障した場合の対策方法を解説しました。

あおりは、荷台からの積み下ろし時に欠かせない部品です。トラックを使用していると故障や劣化することもある部品ですが、自分で修理や交換できるのも特徴です。

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