トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックのミラーの種類は?見え方や調整・交換方法を解説

更新日:2023/06/05
トラックのミラーの種類は?

トラックのミラーにはどのような種類があるのでしょうか? トラックは普通自動車よりも大きな車体のため、大型になればなるほど「死角」が生まれ車両感覚が掴みにくくなります。 その死角を補い、安全に走行するために重要な役割を担っているのが「ミラー」です。 普通自動車にはサイドミラーとバックミラーの2つがありますが、トラックには特有の3つのミラーが存在します。

この記事では、トラックのミラーの種類にはどんなものがあるのか、それぞれのミラーの見え方や調整方法、交換方法を解説します。

 

トラックのミラーの種類

普通自動車には左右のサイドミラーと車内中央のバックミラー(ルームミラー)の2種類が装備されています。 トラックは普通自動車に比べて車高が高いため、前方は見やすいですが、前方の足元や左側や後方に死角が発生します。 また、荷台が箱型ボディのトラックでは車内にあるバックミラーは機能しません。

そのため、トラックのミラーは死角を補い、安全に走行させるために以下の3つを装備しています。

  • サイドミラー
  • サイドアンダーミラー
  • アンダーミラー

サイドミラー

トラックには普通自動車と違い、左右に2つずつ縦に並んだミラーがあります。 これらの上側のミラーを「サイドミラー」と呼びます。 トラックにおけるサイドミラーの役割は、普通自動車のサイドミラーと同じで、トラック後方、後側方を見るためのものです。

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サイドアンダミラー

トラック特有のミラーが左右のサイドミラーの下に装備された「サイドアンダーミラー」です。 サイドアンダーミラーの役割は、サイドミラーでは見えない後方と後側方を確認するためのものです。 トラックの車体は大きいため、サイドミラーだけでは死角を補いきれません。 そのため、サイドアンダーミラーが付いています。 巻き込み防止や右左折時の死角をカバーすることができ、広い範囲が映り込む広角ミラーが採用されています。 助手席や運転席の直下の死角もカバーしています。

アンダーミラー

アンダーミラーはいちばん内側に付いていて、円形のものが一般的です。 アンダーミラーの役割は、車両前方の直下(左前方から正面足元の死角)を確認することです。 トラックは車高が高いため、前方に小さな子供などがいた場合に気づくことが困難です。 これらの事故を防止する大切な役割を担っているのがアンダーミラーです。

 

サイドミラーの見え方・調整方法

ここからは3つのミラーの見え方や調整方法を見ていきましょう。 トラックのミラーは運転席から手が届くところにないため、ミラー調整は2人組で行うと効率が良いでしょう。 1人で行う場合は座席から降りて調整し、座席に戻って確認しましょう。手間がかかりますが、事故防止のためにも必ず正しい状態に調節することが大切です。

サイドミラーはトラックの荷台から後方までをしっかりとカバーしている状態が正しい見え方です。

サイドミラーの調整方法

サイドミラーの上下比や左右比は、運転席側と助手席側で違います。

  • 運転席側(上下比):地面が1/4~1/3ほど映る
  • 運転席側(左右比):トラックが1/3または1/4ほど映る
  • 助手席側(上下比):地面が1/2~2/3ほど映る
  • 助手席側(左右比):トラックが1/4ほど映る

左右別々の調整をすることで死角を極力減らすことができ、運転のしやすさや事故防止に繋がります。

 

トラックのサイドアンダーミラーの見え方・調整方法

次にトラックのサイドアンダーミラーの見え方や調整方法をチェックしましょう。 サイドアンダーミラーは助手席側のフロントタイヤ付近の死角を補う役割を担っています。

サイドアンダーミラーの調整方法

サイドアンダーミラーはサイドミラーとアンダーミラーでは映らない死角を、見えるようにするのが正しい調整方法です。 サイドアンダーミラーはサイドミラーとアンダーミラーに併せた調整が必要です。 サイドミラーで映らない下部、アンダーミラーで補えない側方が最もよく見える角度で調整しましょう。

 

トラックのアンダーミラーの見え方・調整方法

アンダーミラーの役割はフロント部分の死角を補うことですから、見え方はフロントの真下部分がはっきりと見えるのが正しい状態です。

アンダーミラーの調整方法

キャビンが少しだけ見えつつ、運転席から見えない部分がアンダーミラーでしっかり確認できるポジションに調整しましょう。 具体的には車体が1/4〜1/3くらい映るように調整しましょう。

 

トラックのミラーの交換方法

ここからはトラックのミラーの交換方法を解説します。 サイドミラーは突出しているため、壊れることの多いパーツです。 全壊した場合は、ミラーそのものを交換する必要があるため、専門店や整備工場で交換してもらうのが一般的です。 ミラーレンズ部分だけが破損した場合は、自分で交換することもできます。

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業者で交換してもらう場合

業者に任せる場合に気になるのが費用でしょう。

  • ミラーレンズのみ:2,000円~1万円前後
  • ミラーステーごと:3万円〜

工費は業者によって異なるため、見積もりを出してもらいましょう。 交換自体は1日もかからずに出来ますが、部品が取り寄せになった場合には1週間くらいの期間が必要になることもあります。

自分で交換する場合

ミラーの全損ではなく、ミラー部分のみの破損の場合は自分で交換することが出来ます。

  1. ミラーを取り外す
  2. ミラーを装着する

ミラーの交換はたった2つの工程で完了します。 ミラーを取り外すにはロングウェッジやマイナスドライバーなどの工具があると便利です。 ミラー部分はツメのようなもので数カ所固定されているので、すき間に指を入れてずらすことで取り外せます。 すき間が狭い場合はロングウェッジなどを差し込み、力を入れすぎないように優しく取り外しましょう。 ミラーの装着はツメに引っ掛かるようにはめ込むだけです。

 

まとめ

トラックのミラーの種類にはどんなものがあるのか、それぞれのミラーの見え方や調整方法、交換方法を解説しました。 トラックのミラーには死角を減らし事故を防ぐという大切な役割があります。 ミラーの位置は必ず正しい位置に調整し、破損などがある場合は速やかに交換しましょう。 ミラーの交換を考えている方は、中古トラック販売のステアリンクへご相談ください。

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