使わなくなったトラックを廃車にしなければいけないと思いつつ、面倒だからという理由で先延ばしにするケースは少なくありません。使わないまま所有していると自動車税を払い続けなければいけないので無駄なコストもかかります。そのため、できるだけ早めに廃車手続きをすべきです。
今回は、トラックを廃車にする流れや必要となる書類、かかる費用について解説していきます。
目次
トラックを廃車にする流れについて
廃車には、永久抹消登録と一時抹消登録の2種類があります。まずは、これらの流れから説明していきます。
永久抹消登録の場合
永久抹消登録は、水没や事故などが原因で中古トラックとして販売できない場合に行われます。解体して自動車登録から抹消するための手続きです。もう乗ることがないトラックも永久抹消登録が選ばれます。
永久抹消登録をするためには、ナンバープレートを外して解体業者に解体してもらいます。解体報告記録日や移動報告番号を業者から受け取り、必要な書類を持って解体から15日以内に管轄の運輸支局に足を運んでください。運輸支局の返納窓口で、必要な書類とナンバープレートを返却します。
申請書類には、必要事項と解体報告記録日、移動報告番号を記入して提出します。抹消登録が完了したら運輸支局から廃車証明書を受け取って完了です。
永久抹消登録を済ませると自動車税の還付金が受け取れます。還付金を受け取るためにも、税申告窓口で自動車税の廃止手続きを行う必要があります。
一時抹消登録の場合
一時抹消登録は、長期間乗ることがないけれど将来的には乗る可能性がある、私有地だけで乗るといった場合に選ばれる方法です。一時的に自動車登録を抹消しますが、再登録すれば公道も運転できます。
一時抹消登録をするためには、ナンバープレートを外して運輸支局の返納窓口へ返納します。必要な書類も管轄の運輸支局の窓口に提出してください。
そして、一時抹消登録の申請書類を受け取って記入します。記入した書類は、手数料印紙を貼って窓口に提出します。登録が完了となったら、一時抹消登録証明書を受け取って完了です。
一時抹消登録をすると、自動車税を月割計算した金額を還付金として受け取れます。税申告窓口で自動車税の廃止手続きを忘れずに行ってください。
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必要となる書類について
トラックを廃車にするために用意する書類があります。続いては、永久抹消登録と一時抹消登録で必要となる書類について解説していきます。
永久抹消登録の場合
永久抹消登録に必要となる書類は以下の通りです。
・車検証
・発効から3ヶ月以内の印鑑証明(所有者のもの)
・所有者の実印が押されている委任状(代理人が手続きを行う場合)
・移動報告番号(解体業者が発行)
・解体通知書(解体業者が発行)
・手数料の納付書
・永久抹消登録の申請書
・自動車税、自動車取得税、自動車重量税の申告書
・所有者の実印
・ナンバープレート(前後の2枚)
・事業用自動車等連絡書(緑ナンバーの場合)
一時抹消登録の場合
一時抹消登録に必要となる書類は以下の通りです。
・車検証
・発効から3ヶ月以内の印鑑証明(所有者のもの)
・所有者の実印が押されている委任状(代理人が手続きを行う場合)
・手数料の納付書
・一時抹消登録の申請書
・自動車税、自動車取得税、自動車重量税の申告書
・所有者の実印
・ナンバープレート(前後の2枚)
・事業用自動車等連絡書(緑ナンバーの場合)
トラックを廃車にする際にかかる費用について
廃車にするためには費用がかかります。最後に、どのくらいの費用がかかるのか解説していきます。
永久抹消登録の場合
永久抹消登録をする際には、解体費用がかかります。解体にかかる費用はトラックのサイズにもよりますが、1万円から3万円ほどかかるケースが多いです。
また、支払っていない場合はリサイクル料の支払いもしなければいけません。リサイクル料は、新車で購入する時や車検の時など支払うタイミングが何度かあります。そこで支払っていれば問題ありませんが、万が一支払っていなかった場合は、2万円から3万円ほどかかってしまいます。
行政書士などの専門家に依頼して手続きを代行してもらう場合は、1万円ほど代行費用が必要です。
一時抹消登録の場合
一時抹消登録をする時には、登録手数料の350円がかかります。以前は、書類用紙を購入する費用がかかっていましたが、今は無料となっています。
リサイクル料をこれまでに支払っていなかった場合は、支払わなければいけません。それ以外にコストがかかることもありませんが、行政書士などの専門家に手続きを代行してもらうのであれば永久抹消登録と同じく1万円ほど費用がかかります。
トラックを廃車にするなら流れなどを把握しておこう
トラックを廃車にする際には、永久抹消登録なのか、一時抹消登録なのかをあらかじめ決めておく必要があります。どちらを選ぶかによってコストも変わってくるため、しっかりと吟味しなければいけません。
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