トラック・運送・トラックドライバー情報

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ラジエーター、ラジエーターキャップって何?交換時期と費用を解説!

更新日:2022/04/27
ラジエーター、ラジエーターキャップって何?交換時期と費用を解説!

みなさん、ラジエーターキャップを定期的に交換していますか?車体の下に、色がついた水がたまっていたことはありませんか?

「そもそもラジエーターキャップって何?」 「交換しないとまずいの?」と思っている方向けに詳しく解説していきます。

ラジエーターキャップはただのキャップではありません。実は、ラジエーターの圧力を調節している重要な部品なのです。加えて、消耗品であるため定期的な交換が必要です。きちんとメンテナンスができていなければ、最悪の場合エンジンがダメージを受けることもあります。

下記でさらに詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ラジエーターとは?交換時期と費用

そもそもラジエータの役割とは何でしょうか。下記で詳しく解説します。

ラジエーターとは?

ラジエーターとは、自動車のエンジンを冷却するための装置で、ラジエーター本体、ラジエーターキャップ、ホース、ファンなど複数の部品から成ります。

ラジエーター内は冷却水で満たされており、この冷却水は「ラジエーター液」「クーラント液」「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」と呼ばれます。

ラジエーターとエンジンはホースでつながっており、冷却水がホース内を循環する仕組みです。ラジエーターはエンジンの熱を逃がし、エンジンが高温になることを防ぐ大切な役割を担っています。

ラジエーターの交換時期

ラジエーター本体は割合い耐久性のある装置で、その寿命は10年以上といわれます。とはいえ、ラジエーター液やラジエーターのホースなど、各部品は消耗品です。ホースの経年劣化でラジエーター液がもれたり、ファンの故障したりと、問題があれば十分にエンジンの熱を逃がすことができず、エンジントラブルにつながる恐れがあります。

よくあるケースは、ラジエーター液の漏出です。停車した自動車の下に、甘いニオイがする色のついた液体がたまっていた場合は、ラジエーター液の漏出が疑われます。

また、車内のダッシュボードの「水温計」を確認し、針が「H」付近を指している、もしくは警告灯が点灯している場合は要注意です。エンジンをうまく冷却できていないので、そのまま走行を続けるとエンジンがオーバーヒートを起こす恐れがあります。すぐに停車し、ディーラーや専門店に相談しましょう。

エンジンの修理には、100万円以上の費用が必要となる場合もあるので、くれぐれも無理に走行しないよう気をつけてください。

ラジエーターの交換費用

ラジエーターの値段は、中古品か新品かで大きく異なります。ただ、安いからといって中古品を選ぶことはおすすめできません。中古品のラジエーターがどこまでの性能を保っているのか確認することが難しいためです。

ラジエーターを交換する際は、社外品、純正品問わず、新品を選択したほうが安心です。ラジエーター本体の費用は5万円前後、社外品であれば純正品と比べて数割ほど費用を抑えられるでしょう。

ただ、故障の原因によりますが、ラジエーター本体だけの交換だけで済むケースは少なく、ホースなどの部品も合わせて交換することが多いです。その場合、すべての費用を合わせると10万円前後かかると考えておいたほうがよいでしょう。

ラジエーター液(クーラント液)とは?交換時期と費用

点検する作業員と女性の画像
ラジエーター液(クーラント液)の役割とは何でしょうか。下記で詳しく解説します。

ラジエーター液(クーラント液)とは?

ラジエーター液は、クーラント液とも呼ばれています。

ラジエーター液は、エンジンを冷却するための液体です。エンジンから熱を奪ったラジエーター液は、ラジエーターで冷やされ、再びエンジンに戻ってエンジンを冷却しています。

ラジエーター液(クーラント液)の交換時期とチェック方法

ラジエーター液の交換は、トラックのような大型車両でも1万円以下の費用で済みます。

交換のタイミングは、車検のタイミングで行われることが多いですが、日頃から注意を払うことでトラブルを未然に防ぐことができます。

ラジエーター液のチェックポイントは2つあります。

ラジエーター液の量が減っていないか

ラジエーターから伸びるホースをたどり、着色された液体が入っているタンクの液量を確認しましょう。タンク内のラジエーター液の量が少ない場合は、液を補充します。

また、ラジエーター液の量が短期間で減っている場合、どこかから漏出している可能性があるので、詳しい点検が必要です。

※ラジエーター液を走行直後に確認することは危険です。必ずエンジンなどの温度が下がってから行いましょう。

ラジエーター液が濁っていないか

ラジエーター液には色がついていますが、「透明」です。液に濁りがある場合、液の劣化が考えられます。

濁りは汚れなどの不純物で、冷却の効率が悪くなったり、ラジエーターの中でつまったりすることもあるため、ラジエーター液の交換が必要です。

ラジエーターキャップとは?交換時期と費用

ラジエーターキャップの役割とは何でしょうか。下記で詳しく解説します。

ラジエーターキャップとは?

ラジエーター上部には、ラジエーターキャップと呼ばれる栓のようなものが取り付けられています。

ラジエーターキャップはただの栓ではなく、ラジエーター内の圧力を調節する重要な部品です。ラジエーターキャップが破損すれば圧力の調節ができず、オーバーヒートを起こしてしまい、エンジンにも影響が及びます。ラジエーターキャップは消耗品であるため、定期的な交換が必要です。

ラジエーターキャップを自分で交換することも可能ですが、走行直後に交換を行うことは絶対に避けてください。走行後はラジエーター内部の圧力が高まっている可能性があり、その状態でラジエーターキャップを開けるとラジエーター液が噴き出し、やけどをする危険があります。

ラジエーターキャップの交換時期

ラジエーターキャップは消耗品であり、交換は車検(2年)のタイミングで行うことが多い部品です。

ラジエーターキャップはラジエーター内の圧力を調節する重要な部品であるため、定期点検や車検で劣化をしてきされたら、ぜひ交換しておきましょう。ラジエーターキャップが破損した場合、オーバーヒートが起き、エンジンに悪影響が及ぶこともあります。

ラジエーターキャップは2,000円前後と安価で、自分で交換することも可能です。しかし、高温時はケガの恐れがあるので十分に注意が必要です。

ラジエーターの故障|修理・交換・車の買い替え

ラジエーターが故障すると、修理か交換、もしくは車の買い替えか迷う方もいることでしょう。

結論からいえば、故障の程度によって判断が変わるため整備士の方と相談することをおすすめします。ただ、トラックの買い替えとなると中古車でも数百万円の費用がかかるので、基本的には修理で済ませたほうがコストはかかりません。

例えば、ラジエーターの故障によりエンジンがダメージを受け、エンジンまで交換が必要となれば、多額の費用がかかります。中古品のエンジンで100万円以上、純正新品のエンジンとなると数百万円にもなることもあります。その場合は、車の買い替えを検討してもよいでしょう。

トラック専門店「ステアリンク」では、整備・修理だけでなく中古トラックの販売も行っております!

ラジエーターに関する相談事は、ぜひステアリンクへ!

今回は、ラジエーター、ラジエーター液(クーラント液)、ラジエーターキャップについてご説明しました。

車体の下に甘いにおいがする色のついた水がたまっていないか、日頃からチェックしておくとよいでしょう。また、ラジエーターキャップが消耗品であることを忘れず、定期点検や車検のタイミングで交換を行うようにしましょう。

トラック専門の買取・販売店ステアリンクでは、トラックの販売はもちろん、熟練職人による高度な技術で徹底した修理・リメイクを行っています。

トラックに関することは何でも、ステアリンクへお気軽にご相談ください。