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エンジンブローとは?起きる原因や対処法、修理費用を解説

更新日:2023/06/07
エンジンブローとは?起きる原因や対処法、修理費用を解説

自動車のトラブルの中でも重大な事故や損傷に繋がるものが「エンジンブロー」です。

エンジンブローが起こってしまうと、車の走行が出来なくなるだけでなく、大変危険なトラブルに繋がることも。

この記事では、エンジンブローの原因や対処法、修理費用や期間を解説します。

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エンジンブローとは

エンジンブローとは、車のエンジンに何らかの異常や故障でダメージを与えるトラブルのことです。

エンジン本体に発生する故障の総称で、エンジン内部が重大なダメージを受けていることを表します。

エンジンブローが発生してしまうと重大な事故に繋がるだけでなく、高額の修理費用がかかることも少なくありません。

エンジンブローの原因

車のエンジンの画像

エンジンブローの原因にはどのようなものがあるでしょうか?

エンジンブローの原因のほとんどがエンジンオイルに関するものです。

エンジンオイルの交換を怠ったり、劣化したエンジンオイルを使用し続けることでエンジンブローの原因になります。

具体的なエンジンブローの原因には以下のものがあります。

  • シリンダーブロックやクランクシャフトなどの物理的な損傷
  • 焼き付きによる固着やピストンの溶解
  • コネクティングロッドの折損
  • ヘッドガスケット抜け
  • 冷却水の漏れ

シリンダーブロックやクランクシャフトなどの物理的な損傷

シリンダーブロックは「エンジンの心臓部を包む骨格」です。

シリンダーブロックはシリンダー部分と、クランクシャフトを収めたクランクケース部分から構成されており、何らかの物理的損傷が発生することでエンジンブローが起こります。

焼き付きによる固着やピストンの溶解

エンジンオイルがない異常状態で運転を続けると、エンジンが焼き付き固着する可能性があります。

シリンダーとピストンが固着してエンストしたり、溶着部分が回転で剥がれシリンダーやピストンに傷が入ってしまいます。

コネクティングロッドの折損

コネクティングロッドが折損しており、シリンダーブロックに穴が開いていたり、クランクケースに突き出した状態になったりしていると、エンジンブローが起きてしまいます。

ヘッドガスケット抜け

何らかの異常や経年劣化することでエンジンのヘッドガスケットが破損してしまうことがあります。

このガスケット抜けが起こると、シリンダーの正常な圧縮が行えなくなり、走行がうまく出来なくなってしまい、場合によっては走行不能状態になります。

冷却水の漏れ

エンジンを適正温度(80℃〜90℃)に保つための冷却水が漏れることで、オーバーヒートを引き起こします。

オーバーヒートによってエンジンオイルが潤滑機能を失い、エンジンブローに繋がります。

冷却水の漏れの原因はラジエーターや冷却水配管の損傷によるものです。

エンジンブローの前兆|白煙、オイル漏れ

エンジンブローは様々な原因によって起こりますので、前兆にも様々な現象があります。

走行中に「違和感」を感じる場合はエンジンブローを疑いましょう。

白煙

エンジンオイルや冷却水がシリンダー内に入って燃えることで、白煙が発生することがあります。

白煙が生じた場合、エンジンブローの前兆である可能性があります。

オイル漏れ

ガスケットやシールの劣化によってエンジンオイル漏れが生じます。

多くのエンジンブローはこのオイルが漏れが深く関係しています。

異音・異臭

エンジンから何らかの異音がする場合もエンジンブローの前兆である可能性があります。

エンジンオイルが不足すると潤滑作用がうまく作用せず、パーツが接触する時に異音が発生することも。

また、異臭がする場合も注意しましょう。

オイルが焼けるような匂いや焦げ臭い時は要注意です。

急に加速がしづらくなった

普段の運転に比べて、急に加速がしづらくなった場合もエンジンブローを疑いましょう。

また走行中に異常な振動を感じた場合も注意が必要です。

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エンジンブローの対処法

車のエンジンの画像

走行中にエンジンブローが起こった場合の対処法はたった1つ、「走行をやめて停止」しましょう。

ただし、走行中にエンジンブローが起こった場合はすぐにエンジンを切ってしまうのは大変危険です。

安全な場所に車を移動させてから停車させましょう。

路肩や近くの駐車場に停めて長く走行させないことも大切です。

安全な場所に停車した後は、ロードサービスなどを利用して搬送してもらいましょう。

とにかく慌てずに対処することを心がけ、被害を最小限に抑える必要があります。

エンジンブローを防ぐ対策

エンジンブローを防ぐ対策は、車の定期点検をしっかりと行い、水温や油温、オイル量の管理を常日頃から行うことです。

定期的なエンジンオイル点検

エンジンオイルはエンジンの潤滑油という大切な役割があります。

エンジンオイルはピストン機構で摩擦を軽減して熱が発生したり、金属パーツ同士の接触で起こる衝撃を防いでくれます。

エンジンオイルが不足することで、パーツが摩耗しエンジンブローの可能性を高めてしまいます。

エンジンオイルの点検をしない場合、重大な事故に繋がるのでしっかりと行いましょう。

オイルフィルターの交換

オイルフィルターの劣化もエンジンブローに繋がります。

オイルフィルターはエンジンオイルに含まれているスラッジとカーボンをろ過する機能を持っています。

交換を怠るとフィルターの詰まりが発生して潤滑不良を引き起こします。

ろ過が上手く出来ないとエンジンオイルの性能低下に繋るため、オイルフィルターの交換もエンジンブロー対処法の1つです。

エンジンブローが起こった場合の修理費用・期間

エンジンブローが起こった場合の修理費用や期間をみていきましょう。

エンジンブローには様々な原因があるため、一概に費用がいくらとは断定できません。

修理費用

エンジンブローを起こした場合は部品を交換するのではなく、エンジン自体を乗せ換えることもあります。

工賃と合わせた修理費用は30〜100万円が相場で、損傷の程度によってはもっと高額になることも。

修理費用が高額になった際は、廃車にし他の車を購入した方が費用対効果が良い場合もあります。

期間

エンジンブローの修理はまず原因究明を行います。

エンジンブローの原因究明が簡単な場合や、修理を頼んだディーラー・整備工場等に交換パーツがすでにある場合は1週間程度で修理が完了することも。

エンジンブローの原因究明に時間を要する場合、交換パーツの在庫がなく取り寄せる場合は2週間〜1ヶ月以上の修理期間が必要な場合もあります。

修理費用や期間はエンジンの状態によっても変わるため、まずは持ち込んで見積りを出してもらいましょう。

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エンジンブローの原因や対処法、修理費用や期間をみていきました。 エンジンブローが疑われる場合は迅速に販売店や整備工場に持ち込むことが大切です。 エンジンブローの原因は様々な要因があるため、素人目ではなくプロの目で判断し対処する必要があります。 エンジンブローの修理は高額だったり、期間も長くなることがあります。 その場合は中古車などを購入する方が安くなることも。 エンジンブローの修理費用よりも、中古トラックを選ぶ方が費用対効果が良い場合もあります。

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