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エンジンオイル漏れを放置するとどうなる?確認方法と対処法を解説!

更新日:2023/06/05
エンジンオイル漏れを放置するとどうなる?確認方法と対処法を解説!

エンジンオイル漏れという症状を知っていますか?

車を運転していると様々な不具合を経験しますが、エンジンオイル漏れは迅速に対処すべきトラブルの1つです。放置しているとエンジンそのものが壊れてしまい、高額な修理費用がかかってしまいます。

本記事では、車のエンジン漏れの原因や確認方法、対処法などについて詳しく解説します。

 

エンジンオイルとは?

エンジンオイル漏れについて解説する前に、まずエンジンオイルとはどのようなもので、どんな役割を果たしているのか解説します。

エンジンオイルは一言でいうと、潤滑油です。エンジンが機能するうえでなくてはならないもので、人間でいえば、血液に当たります。

そのエンジンオイルには大きく分けて、次の5つの役割があります。

  • 潤滑作用
  • 密封作用
  • 冷却作用
  • 清浄作用
  • 防錆作用

潤滑作用は、金属パーツ同士の摩擦を減少させ、滑らかに動くようにします。密封作用はシリンダーとピストンの間の隙間の気密性を保持する作用です。冷却作用は文字通りエンジンの冷却をする作用です。清浄作用はエンジン内部の汚れ(スラッジ)を吸着したり分散したりします。防錆作用はエンジンの錆の発生を防ぎます。

 

エンジンオイルの種類

エンジンオイルには、ガソリンエンジンオイルとディーゼルエンジンオイルの2種類があります。簡単に言うと、ガソリンエンジンオイルはガソリン車用、ディーゼルエンジンオイルはディーゼル車用ということです。

エンジンオイルは基本となるベースオイルと添加物から作成されており、ベースオイルは、化学合成油と鉱物油と部分合成油の3種類あります。

化学合成油・鉱物油・部分合成油

これらの種類ごとの特徴がどうなっているのか見てみましょう。

化学合成油

化学合成油は高品質なオイルで、エンジン洗浄と車の環境を考慮した添加剤が加えられています。ただし、価格が高めな場合が多いです。

鉱物油

鉱物油は価格重視の方が選びたいオイルです。値段が安いのでお求めやすくなっていますが、品質的にはあまりよくありません。劣化も早く、酸化もしやすいです。

部分合成油

部分合成油は鉱物油と化学合成油、または水素化精製油を2~3割混ぜ合わせたもので、経済性と性能がバランスよくなっています。ただし、耐熱性能などでは化学合成油に劣っています。

 

エンジンオイル漏れの原因

エンジンオイルの画像
エンジンオイル漏れがどうして起きるのか、その原因を解説します。

経年劣化

エンジンは様々なパーツで構成されていますが、そのパーツも長い間使用していると、劣化していきます。

例えば、ガスケット(ヘッドカバーパッキン)、エンジンオイルキャップなどです。これらのパーツが経年劣化すると、エンジンオイルが漏れることがあり、場合によっては火災につながることもあり、とても危険です。

ピストンリングの摩耗

ピストリングの摩耗やシリンダーの傷により、両者の隙間から燃焼室へオイルが上がることがあります。この症状を「オイル上がり」とも言いますが、エンジンオイル漏れの一つの原因となっています。

「オイル上がり」は年式の古い車でよく見られる現象です。もしオイルの減りが早いなどの現象に気づいたら、「オイル上がり」を疑った方がいいかもしれません。

オイルパンの破損

オイルパンはエンジンオイルを貯めておく場所です。ここが破損すれば、当然エンジンオイルは漏れてしまいます。オイルパンが破損することは、そう頻繁にあることではありませんが、次のような原因で起きることがあります。

  • 縁石にぶつける
  • 経年劣化で錆びて穴が開く
  • 地面と触れ合う
  • 交通事故でダメージを受ける

オイルパンが破損して、オイル漏れとなっている場合は、高額な交換費用がかかる場合があります。

 

エンジンオイル漏れを確認する方法

エンジンオイル漏れが起きたら、最悪の場合エンジンが故障してしまう可能性があるので、早急な対処が必要です。ここでは、エンジンオイル漏れを確認する方法を解説します。

床や地面を見る

エンジンオイル漏れを確認する第一の方法は、駐車された車の床や地面を見ることです。そこにオイル溜まりやオイル滲みがあるときは、エンジンオイル漏れの恐れがあります。

もしオイル溜まりやオイル滲みが広がっているようなら、大量のエンジンオイルが漏れている可能性があるので、早急な対処をしなければいけません。

エンジンルームをチェック

エンジンオイルがエンジンルームに漏れている場合は、エンジンルームをよくチェックすることで発見できる場合があります。

最近の車にはエンジンカバーがついていることも多く、エンジンオイル漏れの確認では邪魔になるかもしれません。ですが、日頃からチェックする習慣を付けていると、オイル滲みなどが見つかって、エンジンオイル漏れを発見できる場合もあります。

オイルランプの確認

オイルランプは油圧警告灯とも言い、エンジンオイルの量が減少し、油圧が下がった時に点灯するようになっています。点灯しているということは、エンジンオイルにトラブルが生じている可能性が高いです。

ただし、その原因がエンジンオイルの減少や吸い上げ用のポンプの故障という場合もあります。いずれにせよ、運転中にオイルランプが点灯したら、最寄りの整備工場で点検をしてもらいましょう。

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エンジンオイルが漏れた場合の対処法

確認の結果、エンジンオイルが漏れていることが分かった場合は、早急に対処する必要があります。ではどう対処すればいいのか、以下にまとめます。

エンジンオイル漏れ止め剤のメリット・デメリット

エンジンオイルが漏れたときに活用できるのがエンジンオイル漏れ止め剤。エンジンオイルに混ぜることで、オイルの粘度が上がり、漏れにくくしてくれます。

軽度のエンジンオイル漏れには漏れ止め剤は効果的です。価格もそれほど高くはありませんが、安物だとエンジンの機能を低下させるリスクもあるので注意しましょう。

デメリットとしては、症状や程度によっては効果がないことです。エンジンオイルが滴っているような状態では無意味です。

粘度の高いエンジンオイルを使用する

エンジンオイルの種類を粘度の高いものにすると、漏れが止まる場合があります。エンジンオイルの粘度は「〇〇W-〇〇」というように表示され、〇〇の部分に数字が入ります。この数字が大きいほど、粘度は高くなります。

とはいえ、粘度の高いエンジンオイルはエンジンへの負担を大きくしたり、燃費を悪化させたりします。したがって、自分の所有する車に粘度の高いエンジンオイルを使用して問題ないか、取扱説明書などで確認する必要があります。

オイルを継ぎ足す

重篤なエンジンオイル漏れでなければ、オイルを継ぎ足すことで漏れによるエンジンの不具合を一時は解消できる場合があります。

ですが、漏れの原因自体が修復されるわけではないので、早めに修理を依頼しましょう。

 

エンジンオイル漏れを修理しないで走り続けると?

車を整備する画像
エンジンオイル漏れを修理しないで走り続けるとどうなるのでしょうか。下記で考えられるケースをご紹介します。

エンジンが焼き付く

エンジンオイル漏れが起きると、オイル不足によってエンジンへの負担が大きくなり、エンジンが高温になってしまう場合があります。これが焼き付きと呼ばれる現象で、走行不能になることや火災が発生する原因にもなります。

車検に通らない

車検の検査の中に下回り検査と呼ばれるものがあります。この下回り検査では、エンジンオイル漏れのチェックも行われます。エンジン漏れが発覚すると、それだけで車検は通りません。

また、エンジンオイル漏れしている状態で車を走らせることは、道路交通法違反です。

修理費用が高くなる

エンジンオイル漏れを放置し、エンジン焼き付きなどのトラブルになってしまった場合、当然修理費用も高くなります。

場合によっては、エンジンそのものの買い替えが必要になるケースもあるので、エンジンオイル漏れは早く修理するに越したことはありません。

 

エンジンオイルの適切な交換頻度

エンジンオイルは車を走らせていなくても水、空気、熱などの要因によって劣化します。エンジンオイルが劣化すると、エンジンに大きな負荷がかかります。

走行距離1万~1万5,000km、または1年毎にエンジンオイル交換を奨励している車種もありますが、走行距離5,000kmまたは半年毎に交換するのが安心です。

 

エンジンオイル漏れに関する相談事は、ぜひステアリンクへ!

エンジンオイルはエンジンを正常に働かせる大切な役割を担っています。

そのエンジンオイルが漏れると、エンジンの働きが悪くなり、場合によっては焼き付きという事態にもなります。そうならないようにも、適切かつ早急な対処をするようにしましょう。

トラック専門の買取・販売店ステアリンクでは、トラックの販売はもちろん、熟練職人による高度な技術で徹底した修理・リメイクを行っています。

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