トラックの定番である「平ボディトラック」は、数多くあるトラックの中でも利用している方が多くいます。他のトラックよりも構造がシンプルで利用しやすいトラックなので、工事現場や建築現場、引っ越し現場などさまざまな業界で活躍しています。そのため、これから平ボディトラックを利用しようと考えているのであれば、利用する用途に合わせて選べるように特徴を知っておいたほうがよいでしょう。そこで今回は、平ボディトラックの特徴と運転するときの注意点をご紹介します。
目次
平ボディトラックの特徴
平ボディトラックは、長いトラックの歴史の中で最初に作られたトラックといわれています。そのため、最も利用されており、さまざまな業界で活躍しています。 平ボディトラックの荷台は構造がシンプルで、「あおり」と呼ばれている側面に囲まれており、左右と後方がすべて開くフラットな状態が特徴です。 荷物の形や質を選ばず、荷揚げや荷下ろしが簡単です。あおり部分の素材もさまざまあり、アルミ製や鉄製、木製などの種類が使われています。
平ボディトラックはサイズがあります。 2t(小型)・4t(中型)・10t(大型)があり、大きさが違うだけで構造的な違いはありません。
最近はバンやウイングが普及したことで、大型の平ボディトラックを見かけることが減ってきていますが、それでも街中で見かけるトラックの中だと圧倒的に多いトラックの形状です。 農業などでよく使われている軽トラックも平ボディトラックの一種です。
軽トラは荷台に積める量は限られていますが、燃費がよく、税金が安くて狭い道路を走ることができるので、長距離でなければ利用しやすいのが魅力です。
平ボディトラックを運転するときの注意点
平ボディトラックは、一般的なトラックなので融通のきくトラックとして扱われています。 しかし、積載する荷物や量によってはドライバーの技術が求められるので、平ボディトラックを運転するときには運転技術はあるに越したことはありません。
例えば、引っ越し現場だとピアノや家具など重量配分を考えて位置を決めて積載する必要があります。引っ越しで重い荷物と軽い荷物を同時に積載するときも、重さのバランスを考えないと荷崩れが起こる可能性があります。
平ボディトラックの荷台は、オープンデッキなので積載する荷物が「あおり」よりも高くなると走行中に落下したり、損傷したりします。 落下や損傷を防ぐためには荷物をロープで固定する必要があるので、ロープ掛けの技術を覚えておくとよいでしょう。 また、荷台に積載する荷物によってはシートで固定する必要もあります。 シート掛けもロープ掛けと同じく技術が必要です。 ロープとシートを使わないときは、慎重に保管していつでも対応できるようにしておく必要があります。
平ボディトラックは利用できる用途が幅広いので、荷物を固定するための技術がいかに重要なのかを知り、技術を覚えておくことが望ましいといえます。 なお、荷台がオープンデッキなので雨天のときは荷物がぬれないように注意が必要です。
何も荷物を積んでいない平ボディトラックの荷台は常に雨風にさらされている状態なので、サビないように配慮することも忘れないようにしましょう。 平ボディトラックは、トラックのルーツといわれています。 平ボディトラックが誕生しなければ、他のトラックが作られていないといっても過言ではありません。トラック業界の中でも特に普及している人気の車種です。
中古車としても需要が高いので、中古市場でも積極的に取引されています。幅広い業界で利用されている、需要のある平ボディトラック。 ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。