今回はディーゼルエンジンの
「特徴は?」「構造は?」など、ディーゼルエンジンの特徴からメリットデメリットなどを詳しく解説していきます。
目次
ディーゼルエンジンのメリットデメリット
ディーゼル車に搭載されているディーゼルエンジンについて、「どのようなエンジンなの?」と疑問を感じている方もいるかもしれません。
ディーゼルエンジンは1892年にドイツのルドルフ・ディーゼルが発明した内燃機関(ないねんきかん)で、燃料をシリンダー内で燃焼させて燃料エネルギーを動力に変える原動機のこと。
現在では自動車だけではなく船や鉄道などのさまざまな車両に採用されており、ディーゼルエンジンの需要は年々高まっています。
それぞれの自動車メーカーは需要の高まりに合わせて、ディーゼル車の「ラインナップ増加」も図っています。
自動車技術は年々発展しており、排気ガスに含まれる有害物質を取り除くための仕組みなども開発されました。今後はより環境に適したクリーンディーゼル車がどんどん製造されていくことでしょう。
ディーゼルエンジンの3大メリット
ここでは、ディーゼルエンジンの3大メリットを解説します。
①燃費が良い
ディーゼルエンジンの最大のメリットは燃費が良いこと。
構造的にディーゼルエンジンは、熱をエネルギーに変える効率が良くなります。
そのため、ガソリンエンジンより約2割~3割ほど燃費性能が高くなっているのです二酸化炭素の排出量も少なく、環境に適しているエンジンなので多くの支持を集めています。
②燃料代金が安い
2つ目のメリットは、ディーゼルエンジンは軽油を燃料としているため、燃料代金が安いです。
軽油はレギュラーガソリンと比較して1リッターあたり20円~30円程度価格が安く、かなりのランニングコストが節約できます。
③加速力が良い
ディーゼルエンジンは「車のタイヤを回転させる力」のトルク数値が良いので、加速力も良くなっています。
同じクラスのガソリンエンジンなどと比較してもトルク性能の数値が良くなっているだけ、交差点からの発進や高速道路での合流などでスムーズに加速できます。
併せて、発進する時などにアクセルペダルを必要以上に踏まなくても良いので、ドライバーが運転する時のストレスが軽減されます。
ディーゼルエンジンの2大デメリット
ここでは、ディーゼルエンジンの2大デメリットを解説します。
①価格が高い
ディーゼルエンジンは、価格が高いことがデメリットです。
ディーゼルエンジンが搭載された車は同クラスのガソリンエンジン車と比べて、高めな値段設定となっていることが多いです。
その理由はガソリンエンジンよりも、ディーゼルエンジンのほうが製造コストが高いため。
②古いイメージが残っている
2つ目のデメリットはディーゼル車の古いイメージが残っていること。
過去のディーゼル車に見られた黒煙や有害物質を発生させること、音や振動が大きいことなどのデメリットがイメージとして残っていることが考えられます。
そもそもディーゼルエンジンの特徴とは?
ここでは、ディーゼルエンジンの特徴を解説します。
ディーゼルエンジンは効率性に優れているエンジンなので、軽油や重油以外にも発火点が約225度程度の液体燃料なら幅広く利用できます。
さらに、多種多様の用途で活躍して小型車両用から船舶用など、さまざまなバリエーションが存在しています。
ディーゼルエンジンの構造は以下になります。
① 空気の取り込み
② 圧縮
③ 空気と一緒に燃料が燃焼
④ 排気
上記動作を繰り返すことで軽油は圧縮空気と燃料が燃える時に爆発を起こし、発生した圧力を動力として使用することで車両が走る仕組みです。
また、ディーゼルエンジンは複数の部品と装置で構成されています。
エンジン本体以外にも過給器やタイミングギヤ、クランクシャフトやフライホイル電気装置・冷却装置などが含まれています
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ガソリン車とディーゼル車のメリットや構造の違い
ここでは、ガソリン車とディーゼル車のメリットや構造の違いについて解説していきます。
ガソリン車とディーゼル車の比較結果は、以下の通りです。
ガソリン車:引火しやすい・高い出力を発揮しやすい
ディーゼル車:熱で自然発火しやすい・高いトルクを発揮しやすい
ガソリン車もディーゼル車も同じ車両なので、構造的にはほとんど違いはありません。
とはいえ、両車には燃料の違いがあります。
ガソリン車の燃料はガソリンで、ディーゼル車の燃料は軽油です。
ガソリンに火のついたマッチなどを近づけたら瞬間的に燃え始めますが、軽油は火のついたマッチを近づけてもガソリンのように燃えません。
しかし、火ではなく熱を加えた時の自然発火は軽油のほうが発生しやすいのです。
このようにガソリンは引火しやすく軽油は着火しやすい性質があり、それぞれのエンジンによって燃料の性質が異なるのです。
さらには、ガソリン車とディーゼル車は燃料の性質をより生かすため別の機構も組み込まれているのです。
ガソリン車は点火系という引火させるための機構が採用されていて、ディーゼル車は自然発火がしやすいように圧縮比が高い構造です。
ガソリン車は基本的に圧縮比が11以下ですが、ディーゼル車は燃料に着火しやすくするために20前後に設計されています。
エンジンの特性はガソリンエンジンが高い出力を発揮しやすく、ディーゼルエンジンは高いトルクを発揮しやすくなっているのです。
クリーンディーゼル車とディーゼル車のメリットや構造の違い
クリーンディーゼル車とディーゼル車のメリットや構造の違い
クリーンディーゼル車は近年急激に普及しており、注目を集めている車両です。
ここでは、クリーンディーゼル車とディーゼル車について比較しました。
クリーンディーゼル車:環境性能が高い・音や振動の軽減・車両価格が高い
ディーゼル車:車両価格が安い
クリーンディーゼル車は最新技術で、ディーゼル車の機能を向上させた車両を指しています。
この機能は新採用となる燃料システム「コモンレールシステム」「燃料噴射システム」の搭載で、大幅に環境性能が向上します。
高い圧力を燃料に掛けることで燃料噴射が線密になり、これを電子制御で細かく制御すると完全燃焼に極限まで近づけられます。
これによって煤(すす)などの発生が抑制できました。
また、クリーンディーゼル車に燃焼による振動を消して音や振動を軽減するためのシステムも開発されて、ますます注目を集めることが予想されています。
クリーンディーゼル車は環境性能の向上などで、従来のディーゼル車よりも車両価格は高くなっています。
クリーンディーゼル車と従来のディーゼル車は、環境性能や価格などに大きな違いがあるのです。
メリットが多い『クリーンディーゼル』導入メーカー
最後に、メリットが複数あるクリーンディーゼルの導入メーカーについて解説します。
近年では環境への配慮傾向もあり、「地球に優しいクリーンディーゼル」導入をそれぞれの自動車メーカーが積極的に行っています。
自動車メーカーが導入しているクリーンディーゼル車について、「どんな種類があるのか」気になる方もいるかもしれません。
ここでは、それぞれの自動車メーカーの車種一覧を以下にまとめました。
日産:エクストレイル20GT
マツダ:CX-5 SKYACTIV-D・アテンザセダン
三菱:パジェロ・デリカD5
メルセデス・ベンツ:ML350 BlueTEC・G-Class
※クリーンディーゼル車の種類は年々増えてきているため、一部の車種に絞りました。
クリーンディーゼル車は車両価格などが高い傾向にありますが、
それぞれの自動車メーカーは次々に新たなラインナップを追加しています。
クリーンディーゼル車を安く購入したい場合は、「中古車で探す」選択肢も検討しましょう。
中古車市場などで車両の状態や車両価格をチェックして購入を検討すると安心です。
今回解説した内容を把握しておけば、ディーゼル車やクリーンディーゼル車を購入する時に役立つのではないでしょうか?
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