トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの積載量ってどう決まる?知らないと違反になる積載制限ルール

更新日:2025/03/07

トラックで荷物を運ぶ際、「積載量」を正しく理解していますか? 積載量を超えて荷物を積むと、違反になるだけでなく、重大な事故につながるリスクもあります。

「最大積載量ってどうやって決まるの?」

「車検証に書いてある積載量だけ見ておけば大丈夫?」

この記事では、トラックの積載量の決まり方や、積載オーバーによる違反・罰則、そして安全に運行するためのポイントを詳しく解説します!

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トラックの積載量とは?基本を押さえよう!

まず、「積載量」とは何かを理解することが重要です。トラックの積載量には、以下の3つのポイントがあります。

①最大積載量とは?

最大積載量とは、トラックが安全に運行できる最大の荷物の重量を指します。これは、車両の構造や強度、ブレーキ性能などを考慮して決められています。

最大積載量の確認方法

トラックの車検証に記載されている「最大積載量」の欄をチェックしましょう。

例:4トントラックの場合

  • 車両総重量:8,000kg
  • 車両重量:4,000kg
  • 最大積載量:4,000kg

つまり、このトラックには最大4,000kgの荷物を積める!

②車両総重量とは?

車両総重量とは、車両の重量+積載する荷物の重量+乗員の体重などを合計した重さのことです。

計算式

車両総重量 = 車両重量 + 最大積載量 + 乗員の重量

車両総重量が一定以上になると、「特定中型車」や「特定大型車」として運転免許の区分が変わるので注意!

③ 車軸ごとの制限

トラックには、車軸ごとにかかる重量(軸重)にも制限があります。仮に最大積載量内でも、荷物の積み方によっては軸重オーバーになることもあります。

例:荷物を後方に偏らせると、後輪にかかる負荷が大きくなり、軸重違反になることも!

 

知らないと危険!積載オーバーの違反と罰則

最大積載量を超えて荷物を積むと、「過積載違反」となります。過積載は交通違反の中でも重大な違反とされており、罰則も厳しくなっています。

過積載違反の罰則(行政処分)

違反の程度 罰則内容
積載量超過 1割未満 1点加算+2万円以下の罰金
積載量超過 1割以上2割未満 2点加算+3万円以下の罰金
積載量超過 2割以上3割未満 3点加算+4万円以下の罰金
積載量超過 3割以上 6点加算(免停処分の可能性あり)+6ヶ月以下の懲役 or 10万円以下の罰金

企業にも責任がある!

過積載を指示した会社にも、事業停止命令や罰金が科される場合があります。

 

過積載が引き起こす危険とは?

過積載は単なるルール違反ではなく、重大な事故の原因にもなります。

① ブレーキが効きにくくなる

荷物が多いと車両が重くなり、ブレーキの制動距離が長くなります。これにより、急ブレーキをかけても止まりにくくなり、追突事故の危険が増します。

② タイヤのバースト(破裂)のリスクが高まる

重量オーバーのトラックは、タイヤに過剰な負荷がかかり、最悪の場合、走行中にタイヤが破裂することもあります。 

③ 車体のバランスが崩れやすい

過積載の状態では、ハンドル操作が不安定になり、カーブや急ハンドルで横転事故を起こすリスクが高くなります。

 

過積載を防ぐためのチェックポイント

1. 車検証で「最大積載量」を必ず確認する

運行前に、トラックごとの最大積載量を把握しましょう。

2. 事前に荷物の重量を測る

荷主が用意する伝票だけでなく、実際にトラックスケール(計量器)で確認するのがベスト。

3. 荷物の積み方を工夫する

  • 荷物を均等に分散して積む(軸重オーバーを防ぐ)
  • 重い荷物を下に、軽い荷物を上に配置する(バランスを保つ)

4. 運行管理者と連携する

運行前の点検で、積載量チェックを徹底する。運送会社の管理者も責任を持って指導を行うことが重要。

 

まとめ|安全運行のために正しい積載ルールを守ろう!

トラックの積載量には、「最大積載量」「車両総重量」「軸重制限」など、守るべきルールがたくさんあります。

安全な運行のために、以下のポイントを守りましょう!

  • 最大積載量を超えないように確認する
  • 積み方に気をつけて、軸重オーバーを防ぐ
  • 過積載違反は重い罰則があるので絶対に避ける

過積載は、事故のリスクを高めるだけでなく、運送会社の信用にも影響します。

ルールを守り、安全・確実な輸送を心がけましょう!

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