トラック・運送・トラックドライバー情報

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ハイルーフのメリットや注意点を解説!

更新日:2023/08/02

「ハイルーフ」とは、運転席(キャビン)の天井部スペースが高く広くなっている自動車です。

ハイルーフにより天井が高くなったトラックは、居住性・安全性・積載性能が向上します。ハイルーフの特徴や標準的なルーフとの違い、メリットや注意点について詳しく解説します。

 

 

トラックのハイルーフの特徴

自動車の運転席の天井部分を「ルーフ」と呼びます。

「ハイルーフ」とは、標準よりも天井が高くなっている自動車です。ハイルーフのトラックは、標準ルーフのトラックの上に、箱のようなスペースが増設されています。ハイルーフは運転席の上の空間が広く、座席は高く設計されています。

ハイルーフよりさらに高いルーフは、「スーパーハイルーフ」と呼ばれています。スーパーハイルーフは、天井部分が運転席から独立したフラットなスペースになっており、寝室として利用できます。ハイルーフとよく似ている「導風板」「風防(エアデフレクター)」もありますが、走行時の空気抵抗を減らし燃費を良くするために付けられるエアロパーツです。

 

トラックのハイルーフと標準ルーフの違い

ハイルーフは、標準的なルーフの天井部分に、箱のような形のスペースが加えられるため、運転席や車高が高くなり、居住空間も広がります。

外観の形状の違い

標準ルーフは天井部分が平たい形ですがハイルーフは標準ルーフの平らなルーフ上に箱のようなスペースが追加されています。

追加されたハイルーフにより、前方から見た外観は、かなり重厚感が追加されます。

運転席の高さや車高の違い

ハイルーフは標準ルーフに比べて座席も車高も高く設計されています。

運転席の天井が高いです。座席の高さは、視界の良さや運転のしやすさにつながります。

運転席の広さの違い

標準ルーフの運転席はコンパクトで必要最低限のスペースです。

ハイルーフは天井の空間が高いのでドライバーの頭上空間が広く、開放感があります。運転席内の空間の広さは疲労感を軽減させます。長距離ドライバーは運転席で過ごす時間が長いため、空間の広さは重要なポイントです。

活躍フィールドの違い

標準ルーフは小型~中型トラックに採用されています。

小型トラックに標準ルーフを搭載すると、山奥や田舎への配送時に小回りが利きます。中型トラックに標準ルーフを搭載すると、引っ越し家具の運搬や重量のある製造業の製品を運ぶ際に役立ちます。

ハイルーフは、中型~大型クラスのトラックに採用されており、長距離の運送業務で用いられます。中型~大型クラスのトラックは走行距離が長くなる傾向にあるため、運転時間も長くなります。

 

ハイルーフ車のメリット

ハイルーフ車の主なメリットは以下の3つです。

運転しやすく安全性が高い

天井が高いハイルーフトラックは、その分運転席も高くなります。

運転席が高くなることでより遠くまで見渡せて運転時の視野が広がります。 安全な視野を確保しやすいハイルーフ車は、長距離ドライバーの眼精疲労や精神的疲労の軽減に役立ちます。

運転席内の居住性が良い

ハイルーフトラックは天井が高いため、ドライバーの頭上にスペースが生まれて運転席の空間が広くなります。

車内で立って移動できるほどのスペースができるので、圧迫感を感じません。広々とした空間で休憩や仮眠を取ることができ、長距離を運転した後のドライバーの疲れを癒します。

荷物の積載性能が高い

商用車にとって荷物の積載性能の高さは重要なポイント。

ハイルーフは、天井が高い分積載スペースが増え、より多くの荷物を積めます。また、長い物や高さのある物など、多種多様な荷物に対応できます。

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ハイルーフ車のデメリット

メリットの大きいハイルーフ車ですが、いくつかのデメリットもあります。

空調効率や燃費効率が落ちる

ハイルーフ車は、運転席内の空間が広いため、必要最低限のスペースになっている標準ルーフの運転席に比べるとエアコンの効きは劣ります。

燃費効率についても、車体重量が増える分悪くなります。

使用できない道路や駐車場がある

トンネルや歩道橋、高速道路の高架下など、高さ制限が設けられている場所は一定数あります。

車高が高いハイルーフ車は、高さ制限のある道路を通行できない場合があるため、事前にルートの確認や迂回路を探しておく必要があります。

 

まとめ

ハイルーフには標準ルーフのトラックに比べて様々なメリットがあります。

需要も一定以上あるので、将来的に売却する際には比較的高値での売却が期待できます。

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