冷蔵冷凍車は食品を新鮮な状態で配送するのに欠かせません。
冷蔵冷凍車を会社の経費で購入して業務用車両で使用するには、減価償却という経理処理が必要です。
減価償却処理は「耐用年数」を用いて計算しますが、冷蔵冷凍車の耐用年数は車両によって異なります。
そこで今回は、冷蔵冷凍庫の耐用年数と耐用年数を超えた使用で考えられるトラブルの原因をメンテナンスについて解説します。
目次
■耐用年数は「何年使用できるかを年数で見積もった物」
蔵冷凍車を業務用車両として会社経費で購入したら、減価償却処理が必須です。
10万円以上の資産を購入した時は全てその年の経費とせずに、一定の年数に分けて計上する必要があります。
その一定年数のことを耐用年数と呼びます。
耐用年数は「何年使用できるのかを年数で見積もった物」です。
トラックの耐用年数基準は、「事業として運送や運搬するのか事業に必要な物資を運ぶのか」と、「車両の形状や性能」の相互を考えて決められています。
冷蔵冷凍車の耐用年数はトラックの大きさに関わらず一律です。
新車で購入した冷蔵冷凍車は12年〜20年、中古購入した場合は12年から経過年数を差し引いて、20%相当の年数を加算して計算します 冷蔵冷凍車は特殊構造なので、買い替え時にも耐用年数を重視されています。
■耐用年数を過ぎた使用はおすすめできない
冷蔵冷凍車の耐用年数は新車では12〜20年ですが、耐用年数を過ぎた冷蔵冷凍車はトラブルが発生するリスクも。
冷蔵冷凍車は生鮮食品を新鮮な状態で輸送しますが、その上で最も重要な「冷却効果」は耐用年数を過ぎると弱くなります。
また、冷蔵冷凍車は通常のトラックより冷却装置が複雑な構造になっているので、さまざまな部分の故障が発生する恐れもあります。
冷蔵冷凍車を快適に使用するためには、耐用年数を超えて使用することはおすすめしません。
走行距離が10万kmを超えたら、冷蔵冷凍車の買い替えを検討しましょう。
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■メンテナンスが欠かせない5つの部品
冷蔵冷凍車を長く大切に乗り続けるためには、日々のメンテナンスがポイントです。
以下の5つを意識して、日常的に点検を心がけましょう。
・ドレンホース
荷室内に溜まった水を排出する役割があるドレンホースは、冷凍車によくみられる部品です。
このホースに不具合があると、冷却機能の低下を招いてしまうので、汚れ、破損に気を配り、
異常があれば早急にメンテナンスしましょう。
・パッキン、コーキング
パッキン劣化やコーキングの剥がれは、冷却機能を明らかに低下させます。
パッキンの交換やコーキングの修理の必要性を感じた場合は、速やかに対応しましょう。
・コンプレッサーベルト
コンプレッサーベルトは、軽く押して緩んでいないか確認します。
コンプレッサーベルトの緩みは大きな故障に繋がります。
・荷台の壁
荷台の壁に開いた穴や傷は、断熱効果に影響を与えてしまう可能性もあります。
穴や傷を発見した場合は早急に修理しましょう。
・冷媒封入量の確認
冷媒が多くても少なくても冷却機能は自然に低下します。
量が適量であるかや漏れなど定期的に確認しましょう。
また、食品運搬の冷蔵冷凍車の荷台内は常に清潔に保つこともポイントです。
点検しながら1週間に1度は庫内清掃して乾燥させましょう。
油分や塩分を多く含んでいる食品を運搬した後は、入念に清掃することを忘れないようにしましょう。
■耐用年数は12年~20年程度
冷蔵冷凍車の耐用年数は、新車で購入した場合は12〜20年。中古で購入した場合は12年から経過年数を差し引いて、20%相当の年数を加算して計算します。
耐用年数を過ぎた冷蔵冷凍車は冷却機能低下や故障発生など、さまざまな問題が起こる可能性があります。
冷蔵冷凍車は日々のメンテナンスをしっかり行うことで、長く快適に使用できます。
冷蔵冷凍車の買い替えタイミングは、耐用年数を一つの要素として考えてみてはいかがでしょうか。
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