自動車はガソリンや軽油で動きますが、もう一つ車を動かすのには電気が欠かせません。

電気がないと着火用スパークプラグから火花を出せず、始動できません。また、ライトやワイパー、エアコンなどの電装系の装備も作動しません。そして、電気を蓄えているのがバッテリーです。

バッテリーにはバッテリー液が含まれていますが、バッテリー液は自然に減少して減りすぎるとバッテリーが正常に機能しません。火災発生の原因となる可能性もあるので、定期的に液量をチェックする必要があります。

今回はバッテリー液について解説します。

目次

1. バッテリー液不足は爆発や火災の原因にも！
2. バッテリー本体の劣化は5つの兆候で確認しよう
3. バッテリーが劣化しやすい使い方
4. バッテリー液の補充方法
5. バッテリー液を補充時の注意点
6. まとめ

■バッテリー液不足は爆発や火災の原因にも！

ここでは、バッテリー液不足が引き起こすトラブルについて解説します。

エンジンが始動しないリスク

バッテリーの電気的な性能が低下し、エンジンが始動しなくなる可能性があります。

これは、バッテリーが充電されずに放電されているために起こる問題です。バッテリー液不足は、特に寒い時期に起こりやすく、車が停止している時間が長い場合にも影響を与えます。また、バッテリー液が不足すると、バッテリーの寿命が短くなり、バッテリーが劣化する原因となります。

バッテリーの寿命の低下

バッテリー液が不足すると、バッテリーの性能が低下し、バッテリーが劣化する可能性があります。

バッテリーが正常に充電されずに、バッテリー内の化学反応が阻害されるためです。バッテリー液が不足していると、バッテリーの寿命が短くなり、頻繁に交換する必要があります。

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■バッテリー本体の劣化は5つの兆候で確認しよう

バッテリー本体は5つの兆候から確認できます。

充電時間が長くなる

バッテリー本体が劣化すると、充電時間が長くなることがあります。

これは、バッテリー内部の化学反応が弱くなるために起こる現象です。充電時間が長くなると、エンジン始動時にバッテリーから必要な電力を供給することができず、エンジン始動に失敗する可能性があります。

電気系統の不調

バッテリー本体が劣化すると、電気系統の不調が起こることがあります。

これは、バッテリーからの電力供給が不安定になるために起こる現象です。電気系統の不調は、ライトやワイパーなどの電気機器の動作不良や、電子制御機器のエラーコードの発生など、様々な形で現れます。

電圧が低下する

バッテリー本体が劣化すると、バッテリーの電圧が低下することがあります。

これは、バッテリー内部の化学反応が弱くなるために起こる現象です。電圧が低下すると、エンジンの始動性能が低下したり、電気機器の動作不良が発生する可能性があります。

バッテリー液面の低下

バッテリー本体が劣化すると、バッテリー液面が低下することがあります。

これは、バッテリー内部の化学反応が不十分に行われるために起こる現象です。バッテリー液面が低下すると、バッテリーの寿命が短くなり、バッテリーの性能が低下する可能性があります。

外観の変化

バッテリー本体が劣化すると、外観に変化が現れることがあります。これは、バッテリー内部の化学反応によって、バッテリーの外殻が変色したり、膨張したりするために起こる現象です。外観の変化がある場合、バッテリーが劣化している可能性があります。

■バッテリーが劣化しやすい使い方

長時間の停車

車両を長時間停車させることで、バッテリーが放電されることがあります。

放置時間が長くなるほど、バッテリーが放電される量が増加し、バッテリーの寿命が短くなります。特に冬季など、低温下で長時間の停車が続く場合は、バッテリーの劣化が進みやすいです。

頻繁な短距離運転

バッテリーは、エンジンを始動するために必要な電力を供給するだけでなく、車両の電装品を動かすための電力も供給します。

しかし、短距離運転ではエンジンの始動回数が多く、バッテリーが消耗しやすくなります。短時間の運転でエンジンが十分に温まらないため、エンジンを始動するために必要な電力が増加し、バッテリーの消耗が増えます。

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過充電や過放電

バッテリーは、充電状態が適正でないと、劣化が進みます。

過充電や過放電は、バッテリーに大きな負担をかけるため、バッテリーの劣化を促進します。特に車両の充電システムに問題がある場合は、過充電や過放電が発生しやすくなります。

電装品の多用

バッテリーは、車両の電装品を動かすために必要な電力を供給します。

しかし、電装品を多用することでバッテリーの消耗が増え、バッテリーの寿命を短くしてしまいます。特に、大容量の電装品を使う場合は、バッテリーに負荷がかかり、劣化が進む可能性があります。

 

■バッテリー液の補充方法

ここでは、バッテリー液の補充方法を解説します。

バッテリー液が不足している場合、バッテリーの充填が必要です。バッテリー液は、硫酸と蒸留水の混合物で構成されています。充填する前に、液量計を使用してバッテリー液の量を測定し、必要に応じて液量を調整する必要があります。

バッテリー液を充填する場合、必ず保護メガネを着用し、液漏れを防ぐために注意を払う必要があります。

 

■バッテリー液を補充時の注意点

最後に、バッテリー液を補充するときの注意点を解説します。

 

バッテリー液の種類を確認する

バッテリー液には、蒸発が少なく充電が速い液体鉛蓄電池用の「低水消耗タイプ」と、充電が遅く蒸発が多い「高水消耗タイプ」があります。

車両によっては、どちらのタイプを使用するかが指定されている場合があります。バッテリー液を補充する前に、車両の取扱説明書などで指定されているバッテリー液の種類を確認してください。

 

充電状態を確認する

バッテリー液を補充する前に、バッテリーの充電状態を確認してください。

充電状態が低い場合は、バッテリー液を補充する前にバッテリーを充電してください。充電されていないバッテリーにバッテリー液を補充すると、バッテリー液がバッテリー内部で凍結し、バッテリーが故障する可能性があります。

 

バッテリー液の量を確認する

バッテリー液の量を確認してから、必要に応じてバッテリー液を補充してください。

バッテリー液が不足している場合は、必要な量を補充する必要がありますが、過剰に補充するとバッテリー液が漏れ出し、車両のパーツを腐食させる可能性があります。適量を補充するようにしましょう。

 

■まとめ

今回はバッテリー液について解説しました。

今回の内容を参考にして、丁寧に安全にバッテリー液を補充しましょう。

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