トラックには2t(小型)・4t(中型)・10t(大型)の荷台寸法や積載量の違うサイズがあります。また、平ボディやダンプ、トレーラーなど、用途に応じて多くの形状も存在します。トラックを買うとき・レンタルするとき参考になるように、豊富な『トラックの種類』について1つずつ解説します。
目次
■トラック種類の違い
事業用自動車として、利用されているトラックはサイズによって種類が分かれています。大きく分けると小型トラック、中型トラック、大型トラックの3種類です。
※中型トラックと大型トラックの間に、「増トン」と呼ばれる6t~8tサイズの車両もあります。
このトラックは、車両寸法や最大積載量、車両総重量などによって、小型・中型・大型の規格に分類されます。
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■トラックの種類分け
トラックの種類についてはそれそれ規格ごとに分類されています。大きく2つに分けられます。
①道路運送車両法の保安基準
寸法と最大積載量、車両総重量で区分が決められています。小型トラックと中型トラックは、寸法と積載量によって分けられ、中型トラックと大型トラックは、車両総重量に応じて分けられているのが特徴です。
②トラックメーカー
トラックメーカーの場合は、主にトラックの標準的な積載量に応じて区分されます。これはトラックが貨物運搬に利用されるという用途から、積載量での分け方となっています。
例えば、標準積載量が4t未満のトラックは、小型トラックに分類されています。4t以上の場合は中型トラックまたは大型トラックに区分されます。
トラックの規格ごとのサイズや定義などを確認してみましょう。
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■小型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量
小型トラックは、トラックの規格中で一番小さいサイスのトラックとなります。コンパクトな車体が特徴的です。
小型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量はどうなっているのでしょうか。
規格の条件としては、以下が挙げられます。
小型トラックの条件
全長 | 4,700mm以内 |
全幅 | 1,700mm以内 |
全高 | 2,000mm以内 |
最大積載量 | 3,000kg以内 |
車両総重量 | 5,000kg以内 |
小型トラックを運転するためには、普通免許(第一種運転免許)を取得する必要があります。
次に、小型トラックのスペックについて車両例を挙げて紹介します。
■小型・エルフ(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
こちらはトラックなどの商用車を中心に取り扱っている自動車メーカーであるいすゞ(いすゞ自動車)が、製造している小型トラックのエルフです。
このエルフは、1959年(昭和34年)に発売されて以来、マイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、現行車は6代目です。
さらに、インテリアのシートの改良などにより、乗り心地を安定させ、快適性が向上しています。
今では、いすゞの顔と言えるトラックとなっていて、世界的に高い知名度を誇っています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 4,685mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,960mm | 長さ | 3,120mm |
幅 | 1,620mm | 高さ | 380mm |
■小型・キャンター(三菱ふそう)の車両寸法・荷台寸法
トラックやバスを含む商用車や産業用エンジンの製造会社である三菱ふそう(三菱ふそうトラック・バス)が製造しているキャンターです。
このキャンターは、1963年に初登場し、近年も改良を重ねて進化し続けている小型トラックです。
現行車は8代目となり、燃費性能のUPやスムーズな走行性能などを実現しています。
そのため、三菱ふそうの人気車種の一つとなり、今後も新たなモデルが登場することでしょう。
また、欧州や東南アジアを始めとした世界各国で販売されているため、ワールドワイドなトラックとも言えます。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 4,690mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,975mm | 長さ | 3,120mm |
幅 | 1,615mm | 高さ | 380mm |
■小型・ダイナ(トヨタ)の車両寸法・荷台寸法
ダイナは、世界最大手となる自動車メーカーのトヨタ(トヨタ自動車)が製造している小型トラックです。
このダイナは、1956年に製造が開始され、最大積載量が1000kgクラスの小型クラスから、中型クラスを中心としたピックアップトラックです。
トヨタは乗用車などのイメージが強いかもしれませんが、商用車にも力を入れており、特にダイナは根強いファンから支持を集めています。
現行車は8台目となり、今後も機能性の改良が期待されています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 4,685mm | 全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,980mm | 長さ | 3,115mm |
幅 | 1,615mm | 高さ | 380mm |
■中型トラックの車両寸法・荷台寸法・最大積載量
中型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量について、触れていきます。
中型トラックは、小型トラックと大型トラックのちょうど中間サイズとなるトラックです。
中型トラックの条件は、以下のようになります。
中型トラックの条件
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
最大積載量 | 6,500kg以内 |
車両総重量 | 11,000kg以内 |
中型トラックを運転するために必要な免許は中型免許です。
2007年以前に普通免許(旧型普通免許)を取得している方は、中型8t限定免許となるため、最大積載量5,000kg以内、車両総重量8,000kg以内の4tトラックの運転が可能です。
■中型・フォワード(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
いすゞが製造している中型トラックのフォワードです。
フォワードは、1966年に生産が開始され、デザインの変更や機能の追加を繰り返し、現在は7代目となっています。
商用車としてフォワードは、あらゆる業種の作業現場で活躍しており、消防車や電源車のベースとしても用いられています。
また、安全機能として車線逸脱警報を採用しています。これは、車線を逸脱しそうになると左右白線をカメラで検知し、警報音とマルチディスプレイに警告表示をしてドライバーに注意を促すものです。
海外では、いすゞのFシリーズとして展開されていて、世界進出も果たしているものです。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 8,485mm | 全幅 | 2,260mm |
全高 | 2,550mm | 長さ | 6,210mm |
幅 | 2,155mm | 高さ | 390mm |
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■中型・レンジャー(日野)の車両寸法・荷台寸法
トラックなどの商用車を取り扱う日野(日野自動車)が製造している中型トラックのレンジャーです。
このレンジャーは、1964年に生産が開始され、4tクラスから20クラスまでとラインナップが豊富に揃っています。
さらに、2015年には世界に先駆け、インドネシアで新型となるレンジャーの6代目を発表しました。
今後は世界各国に生産を広げていく予定の中型トラックです。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 8,677mm | 全幅 | 2,230mm |
全高 | 2,445mm | 長さ | 6,705mm |
幅 | 2,130mm | 高さ | 395mm |
■中型・ファイター(三菱ふそう)の車両寸法・荷台寸法
ファイターは、三菱ふそうが製造・販売している中型トラックです。
このファイターは、1984年に中型トラックであるFKシリーズのフルモデルチェンジの際に、新たに引き継ぐ形で名称が決定しました。
また、現行は2代目となり、エクステリアの変更や排出ガス規制に適合などの改良が加えられています。
ファイターの種類には、大型仕様車(増トン)・4WD車などもあります。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 5,935mm | 全幅 | 2,240mm |
全高 | 2,470mm | 長さ | 4,000mm |
幅 | 2,120mm | 高さ | 400mm |
■大型トラックの車両寸法・最大積載量・荷台寸法
大型トラックの車両寸法、荷台寸法、最大積載量をみていきましょう。
大型トラックは、トラックの中で最大となる規格であり、積載量や車両総重量も非常に大きいです。
大型トラックの条件は、以下のようになります。
大型トラックの条件
全長 | 12,000mm以内 |
全幅 | 2,500mm以内 |
全高 | 3,800mm以内 |
最大積載量 | 6,500kg以上 |
車両総重量 | 11,000kg以上 |
大型トラックを運転するためには、大型免許が必要となります。
ダンプカーやクレーン車などの特殊用途に使用する大型車両を運転する場合は、さらに大型特殊免許が必要となります。
■大型・プロフィア(日野)の車両寸法・荷台寸法
日野が製造・及び販売している大型トラックのプロフィアです。
プロフィアは、先代モデルのスーパードルフィンをフルモデルチェンジする形で、1992年から製造が開始されました。
国外では、700シリーズとして販売され、海外での人気も高くなっています。
また、最新のプロフィアは、新型トランスミッションの採用により、万が一の衝突時に被害を防ぐ、衝突回避支援機能などを搭載しています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 11,950mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,790mm | 長さ | 9,670mm |
幅 | 2,400mm | 高さ | 267mm |
■大型・ギガ(いすゞ)の車両寸法・荷台寸法
いすゞが製造している大型トラックのギガです。
このギガは、1994年に製造が開始されていて、近年もマイナーチェンジやモデルチェンジを繰り返し、2015年には2代目が発表されています。
機能面としては、衝突安全機能を始め、大型トラックの先進安全装置を採用しています。
また空力やエンジン・制御などの改良によって、低燃費を実現したため、ランニングコストを大幅に削減することが可能です。
海外では、代目Cシリーズ、Eシリーズとして製造されています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 7,860mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,460mm | 長さ | 5,100mm |
幅 | 2,190mm | 高さ | 500mm |
■大型・クオン(日産UD)の車両寸法・荷台寸法
大型車専門の自動車メーカーであるUDトラックスが、生産している大型トラックのクオンです。
クオンは、昨年まで製造されていたビッグサムの後継モデルとして登場しました。
さらに、大型トラックでは世界初となる、全面衝突の際にドライバーの膝を保護するSRSニーエアバッグニープロテクターを採用しています。
また、2006年には、販売台数の約4割が重量車燃費基準を達成し、技術力の高さを証明しました。
今後も新たな機能の追加や性能の発展が期待されており、中古市場も賑わっています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 11,900mm | 全幅 | 2,490mm |
全高 | 3,035mm | 長さ | 9,500mm |
幅 | 2,330mm | 高さ | 450mm |
以上が、トラックの小型・中型・大型のメイン車種の寸法サイズです。
■大型・スーパーグレード(三菱ふそう)の車両寸法・荷台寸法
スーパーグレートVは、1996年6月に「グレート」という前車種の後継車として「スーパーグレート」が誕生し、2015年10月にモデルチェンジをし新しく「スーパーグレートV」と名前を変え誕生した大型トラックです。
Vには第5世代目のスーパーグレードという意味と燃費やパワー、ひいてはビジネスを(勝利)につなげる願いが込められています。
車両寸法 荷台寸法
全長 | 1,1990mm | 全幅 | 9,635mm |
全高 | 2,495mm | 長さ | 2,410mm |
幅 | 3,790mm | 高さ | 2,470m |
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