トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの標識とは?補助/規制/案内標識の意味について解説!

更新日:2023/06/05
トラックの標識とは

トラックの道路標識は数多くあるため、意味が分からず不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

トラックを運転する際、特に意識して見るべき標識は主に補助、規制、案内標識の3種類です。補助標識とは、案内標識を補足する標識です。規制標識では禁止や規則等の内容を知らせ、案内標識では目的地等の方向や距離を示します。

今回は、トラックに関連する標識や事前に確認すべきポイントを紹介します。トラックに関する標識や事前に確認すべきポイントを理解することで、安心してトラックを運転することができますよ。

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標識を見る前に|自分が乗るトラックで把握すべきポイント

標識を見る前に把握すべきポイントは「最大積載量」・「車両の高さ」・「車両の種類」です。なぜならトラックによって通行できる道路が変わるからです。そのため自分の運転車両を把握せずに走行してしまうと罰則を受ける可能性があります。

各項目の説明と罰則内容、違反点数や反則金等を事前に確認しておくことで安心して運転することができますよ。

チェックポイント①最大積載量

運転する前に必ず確認しておきたいのが「最大積載量」です。最大積載量とは、荷台に積める最大の重さのことです。

最大積載量を把握しておくべき理由として、最大積載量によって案内が変わる標識があるためです。具体的には3t以上の最大積載量の貨物自動車は通ってはいけない、という標識などがあり、標識を見るにあたって自分の乗っているトラックの最大積載量を把握しておくことは重要になります。

チェックポイント②高さ

高さが低い場所(高架下など)に設置されているのが「高さ制限」の標識です。車両だけでなく荷台の高さも含むので注意が必要です。この高さ制限はトンネルや高架下などにぶつからず安全走行できるように設けられています。

自分が乗っているトラックの高さを把握していないと、高さ制限の標識を確認しても適切に対応できないので、運転前にぜひ確認しておきましょう。

チェックポイント③車種

トラックを運転する際には自分の運転車両の種類を確認しておきましょう。なぜなら特定の種類の車両によって通行指定される標識があるからです。特定の種類の車両とは大型貨物自動車、特定中型自動車、大型特殊自動車にあたります。

上記車両は、最高速度が80kmと他の車両に比べスピードが出せないことから、主に自動車専用道路や高速自動車国道に通行指定の標識が設置されています。

トラックに関する道路標識|規制標識

規制標識には通行止め、制限、通行区分の3種類があります。規制標識とは禁止、規則、制限等の内容を知らせる標識のことです。

ここからは、3種類の規制標識のうち通行止め、制限に関する標識の名称や適用車両を紹介します。運転前に必ず確認し、事故や違反を未然に防ぎましょう。

通行止めに関する標識

通行止めに関する標識の名称や適用車両は以下の通りです。

標識

名称

適応車両

大型貨物自動車等の通行止め

大型貨物自動車通行止め

大型貨物自動車

大型特殊自動車

特定中型貨物自動車


危険物積載車両通行止め

危険物積載車両通行止め

危険物を運搬輸送するトラックやタンクローリー

「大型貨物自動車通行止め」は大型貨物自動車・大型特殊自動車・特定中型自動車に適用されます。

「特定中型自動車」とは、中型自動車で車両総重量8トン以上11トン未満、最大積載量5トン以上6.5トン未満の車両を指し、マイクロバスや小型バスが該当します。

「危険物積載車両通行止め」は、長大トンネル・水底トンネルの通行を制限又は禁止する標識です。該当するトンネルの数は限られていますので、あらかじめ日本高速道路保有・債務返済機構のホームページで確認しておきましょう。

制限に関する標識

制限に関する標識や適用車両は以下の通りです。

標識

名称

適応車両

 重量制限

重量制限

車両総重量が標識以上の車両


高さ制限

高さ制限

車両の高さまたは荷物幅が標識より大きい車両


最大幅

最大幅

車両の幅または荷物幅が標識より大きい車両

重量確認の際は、最大積載量だけではなく車両総重量も確認することが大切です。また高さ制限と最大幅は車両の高さや幅、積載している荷物の高さや幅の大きい方が適応されます。

重量制限の標識で示されるのは「最大積載量」です。積める荷物の重さ(最大積載量)と勘違いしやすいので注意しましょう。「車両総重量」とは、車両重量に乗車店員や最大積載量の荷物を積んだ状態のことです。


 

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トラックに関する道路標識|補助標識

補助標識とは、規制標識や案内標識などの本標識の意味を補足するために設置されます。トラックに関する補助標識は下記の通りです。

標識

名称

絵柄が示す車両や意味

車両の種類B

車両の種類B

大型貨物自動車

特定中型自動車

大型特殊自動車

車両の種類C

車両の種類C

最大積載量以下の車両

車両の種類Bでは該当車両の文字表記がありません。そのため自分が運転する車両が該当するかどうか覚えておきましょう。

 

トラックに関する道路標識|案内標識

案内標識とは目的地・通過地の方向、距離や道路上の位置を示す標識です。トラックが注意するべき案内標識の意味や名称は下記の通りです。

標識

名称

意味

総重量限度緩和指定道路

総重量限度緩和指定道路

車両総重量が表示されている重さを超えた車両が通行可能。

高さ制限緩和指定道路

高さ制限緩和指定道路

表示されている高さの車両が通行可能。

トラックの案内標識で注意しておきたいのが、標識の形です。上記2種類の形は共に、六角形か五角形です。六角形は「この先の交差点の左右の道路」で通行可能、五角形は「この先の交差点を左折した道路」で通行可能となります。

画像引用元:道路標識一覧|国土交通省


トラック自体に付ける標識の種類


ここからは、トラック自体に付ける3種類の標識を紹介します。危険物や毒物を一定量運ぶ場合はトラック前後に表示しなければならない標識があります。トラックに付ける主な標識と名称、積載物は下記の通りです。

名称

積載物

危険物

塩素酸塩類、赤リンなど

毒物および劇物

塩素、ニトロベンゼン、黄リンなど

高圧ガス

酸素ガス、プロパンガスなど

これらの標識は災害や危険防止のためにつけられるマークです。管轄機関や法律が違うため標識がそれぞれ分かれています。そのため、上記荷物を運搬する場合は該当の法律を確認し、丁寧な運転を心がけましょう。


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トラックに関する標識は大きく分けて補助標識、案内標識、規制標識の3種類があります。それぞれ適応車両が違うため自分の運転車両が該当するかを事前に確認しておくことが必要です。

また、標識を見る前に過積載でないか、荷物の積み下ろしは5分以内に留めるなどドライバーとして心がけたい注意事項についても紹介しました。

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