トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックのロープの結びを紹介!南京結びや万力結びのやり方は?

更新日:2023/09/25
ロープの画像

トラックに載せている荷物が落ちないようにするためには、適切な方法でロープを結ぶことが大切です。これからトラックで荷物の運搬をしようと考えている方の中には、状況に応じたロープの結び方を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事ではトラックで荷物を運搬する際のロープの種類や結び方を紹介します。トラックのロープについて理解を深めたい人はぜひ内容をご確認ください。

 

トラックロープの種類と用途

トラックの画像

トラックのロープは、荷物が動いたとしてもほどけない強度だけではなく、運び終えた際のロープのほどきやすさなども重要です。また、運搬する荷物の内容によっては、ロープの素材にも気をつける必要があるでしょう。 トラックロープの種類は以下のとおりです。

  • ビニロンロープ
  • マニラロープ
  • ポリプロピレン(PP)ロープ

それぞれの種類の特徴や用途を紹介します。

ビニロンロープ

ビニロンロープは、強度や耐久性、使いやすさに優れたロープであり、トラックでの荷物運搬の際に使用される頻度が最も高いロープです。水に濡れると若干固くなる性質はありますが、使いづらさを感じることはないでしょう。 ビニロンロープを使って運搬する荷物の種類は多岐にわたり、引っ越しの際の家具などが代表的です。

重量のある荷物にも耐えられる点もビニロンロープの優れている点と言えます。 ビニロンロープの中でもクラレ商標のものは、クレモナと呼ばれることも覚えておくとよいでしょう。

マニラロープ

マニラロープは天然繊維であるマニラ麻を使用して作ったものとなっており、熱や摩擦にも強いという特徴があります。伸度がなく水を吸収する素材であり、滑りも少ないことから、重い荷物の運搬に耐える耐久性も備えていると言えるでしょう。 マニラロープは天然素材で、静電気を抑えることができるという性質から、植物の運搬などにも用いられることが多くなっています。

ポリプロピレン(PP)ロープ

ポリプロピレンは主に漁業で使われることが多い素材のロープです。軽くて使いやすいですが、強度にも優れており、水に濡れても固くならずに利用できる点はビニロンロープやマニラロープにはない特徴となっています。 ポリプロピレンロープは耐水性があることから、雨の日の荷物の運搬や濡れた物を運ぶ際に使われる機会が多いです。

しかし、紫外線に弱いという特徴を持っているため、気になる人は着色加工をしたものを選ぶとよいでしょう。

 

トラックロープの結び方|南京結び

トラックロープの結び方として採用される機会が多いのが南京結びです。南京結びはトラックの荷台に荷物を固定するため、振動でロープが緩むこともないため、重い荷物の運搬にも適しています。 南京結びの手順と注意点を確認していきましょう。

南京結びの手順

南京結びの手順は以下のとおりです。

  1. ロープの片方を荷台の反対側に投げ、先端をフックにかける
  2. ロープを投げた手前側に戻り、ロープで数字の8を作る
  3. 8の字のくびれ部分を下の輪の部分で巻いてかける
  4. 同様に下の輪の部分も巻いて、1回巻いた部分の下に巻く
  5. 下の輪からロープを通してフックに引っ掛け緩まないようにする
  6. 余ったロープをフックに巻き付ける

南京結びの手順には、複雑な作業はありません。上記の手順どおりに作業をおこないましょう。

南京結びの注意点

南京結びの注意点は、強くロープを引っ張らなくてはいけない点です。張りが足りない場合は、走行中にロープがほどけて大事故に繋がる可能性があります。 南京結びの張りの強さを確かめるには、ロープで固定した荷物を押してみましょう。この際にロープが上手に結ばれていれば荷物が動くことはありませんが、固定されていないと荷物が動いてしまいます。

荷物が動いた場合は、再度強く南京結びをおこない、荷物を固定させるようにしましょう。どうしても緩くなってしまう場合は、2人で作業をするのもおすすめです。

 

トラックロープの結び方|万力結び

万力結びとは、トラックでの荷物運搬時以外にも登山時に荷物を固定する際にも使われる結び方です。ロープで上から荷物を強く縛るため、運送時に荷物が動くことがない、安全な結び方の1つと言えるでしょう。 万力結びは南京結びと比較すると手順が少し複雑です。

万力結びの手順

万力結びの手順は以下のとおりです。

  1. ロープの先端をトラックのフックに引っ掛ける
  2. 荷物の上にロープを掛け、トラックの反対側に回る
  3. 左手でロープを持ち、右手で輪っかを作る
  4. 右手で作った輪っかに左手のロープを2回巻きつける
  5. 輪っかを左回りにねじり、ねじった下の輪っかに長いロープを通す
  6. 新しくできた輪っかをトラックのフックに掛け、下に締める
  7. フックに右から左へロープを軽く引っ張り、輪っかを作ってフックを固定する
  8. 余ったロープをフックに巻きつける

万力結びは、何度も実践してみることが重要となるため、実際に手を動かしながら結び方を覚えるようにしましょう。

万力結びの注意点

万力結びは、荷物を上から押さえる形になるので、ロープを引っ張りすぎると荷物を破損させてしまう可能性があります。荷物を強く縛る結び方であるため、プラスチックやガラスなど破損しやすい物を運ぶ際には、万力結びは避けたほうがよいかもしれません。

万力結びで強度のない荷物を運ぶ際には、ロープが当たる面に毛布を敷いたり、角当てを使用して設置面積を広くしたりと工夫することをおすすめします。

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トラックロープの結び方|輸送結び

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輸送結びは、強く結ぶことで荷物の落下を防げるだけでなく、荷解きする際に簡単にロープが解けるという特徴を持った結び方です。滑車の力を使っており、小さな力で大きな締め込みができる結び方である点を覚えておきましょう。 輸送の結び方と注意点は以下のとおりです。

輸送結びの手順

輸送結びの手順は以下のとおりです。

  1. ロープの片方をトラックのフックに引っ掛け、固定する
  2. 荷物にロープを引っ掛け、左手でロープを持ち、右手でロープの先端側を二つ折りにし、輪っかを作る
  3. 右手側の輪っかを左手に持ったロープの上に重ね、左手側のロープで下から上へと通し、1周巻きつける
  4. 上側のロープと輪で結び目を作り、下側のロープを下の輪っかへくぐらせて新しい輪っかを作る
  5. 最後に作った輪っかをフックに引っ掛け、垂れているロープを下に引く
  6. 余ったロープをフックに巻きつける

輸送結びは南京結びと途中までの過程は同じです。結び方自体も複雑ではないので、上記の手順に沿って行いましょう。

輸送結びの注意点

輸送結びの注意点は、きつく縛った状態で滑車の原理が働くと、荷物を破損させてしまう可能性がある点です。輸送結びは南京結びと比較して荷物を引き締める力が強いという点は理解しておきましょう。 輸送結びをする際にも、万力結びと同様に荷物が傷つくことを防ぐための工夫を施すことがおすすめです。

 

トラックロープの結び方|もやい結び

もやい結びはキャンプや人命救助などさまざまなシチュエーションで使われる結び方です。強く引き締めて荷物を固定できるだけでなく、解くことも簡単なため、トラックで長距離走行し、荷物を運搬する際にも便利な結び方と言えます。 もやい結びの手順と注意点を確認しましょう。

もやい結びの手順

もやい結びの手順は以下のとおりです。

  1. ロープの上下に注意しながら荷台のリングを交差させ、輪っかを作る
  2. 輪っかの下側からロープを通し、ロープの元側の下から通す
  3. 上に折り返し、輪へ上から通す
  4. ロープの両端を縛る

もやい結びはほかの結び方と比較すると結ぶ手順は少なくなっています。比較的簡単にマスターできるため、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

もやい結びの注意点

もやい結びの注意点は結ぶ向きを間違えてしまうとロープが外れてしまう点です。また、荷物の積み方によっては荷崩れも起きやすくなってしまいます。 また、もやい結びは結ぶ際に指をはさみやすいため、細心の注意を払いながら結ぶようにしましょう。

 

まとめ

この記事では、トラックで荷物を運ぶ際のロープの結び方について解説しました。ロープの結び方には、さまざまな種類があり、状況に応じた結び方をすることが大切です。また、ロープの結び方に適したロープを選ぶことも重要となるため、この点も注意しましょう。

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