トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックのパネルバンとは?メリット・デメリット・代表的な車種も紹介

更新日:2023/06/12
トラックの画像

パネルバンは、パネルでできた箱型の荷室があるトラックのことをいいます。

ここでは、トラックのパネルバンについての基本情報や、メリットやデメリット、代表的な車種まで詳しくご紹介します。

トラックのパネルバンを購入しようと検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

トラックのパネルバンとは

パネルバンとは、トラックの荷台部分がパネルでできた箱型のトラックを総称した言い方です。

パネルと一口にいっても、アルミとべニア合板で補強されたものが多く使用されています。

 

身近なパネルバンは、コンビニの配送用トラックや引越し業者のトラックです。また、少し特殊ですがキッチンカーやキャンピングカーもパネルバンの一種といえます。

パネルバンは別名箱車(ハコシャ)ともいい、用途によってさまざまな種類があります。

 

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パネルバンの種類

パネルバンの種類は、大きくわけて以下の4種類があります。

  • アルミバン
  • ドライバン
  • 冷凍車
  • 保冷車

タイプによって適切な荷物が違うので、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

■アルミバン

アルミバンとは、箱型の荷室にアルミ製のパネルを使用したトラックのことを指します。

側面のアルミには、強度を高めるために波状(アルミコルゲート)や、平面(パネル)加工されています。

 

積荷を選ばず使い勝手もいいので、運送業や引越し業者、宅配便などで活躍するトラックです。

さらに材質がアルミのため軽く、車両重量の増加を抑えることができます。

 

■ドライバン

ドライバンとは、密閉された箱型の荷室を持つトラックで、保冷機能がない車体のことを指します。

荷室の内側にはベニヤ板が使用されていることが一般的ですが、食品を配送するトラックの内側は化粧合板を使用していることが多いです。

保冷機能がないので、温度に影響しにくい工業製品などの運搬に適しているトラックです。

 

■冷凍車

ドライバンの荷室の中に冷凍機を装備した車体を冷凍車、または低温車といいます。

荷室内の温度を-18℃から-30℃ほどまで設定できるのが特徴です。

そのため、氷やアイスクリームなどの冷凍製品の運搬に適しています。

 

■保冷車

ドライバンに保冷機能がある車両を保冷車といいます。

具体的には、荷室の内側に断熱材を使って荷室内の温度を一定に保つのが特徴です。

主に、樹脂製品や野菜などの温度変化に弱い物の運搬に適しています。

 

 

トラックのパネルバンのメリット

トラックの画像

パネルバンのメリットは、以下の3点です。

  • 積荷を外気から守る
  • 積荷の落下リスクが少ない
  • 側面を有効活用できる

 

パネルを利用した荷室を搭載するトラックのメリットをみていきましょう。

 

積荷を外気から守る

パネルバンのトラックは、積荷を外気から守ることができます。なぜなら、箱型の荷室になっているからです。

雨の場合、荷台がフラットな平車だったら積荷を濡らすことになりますが、パネルバンであれば雨が入ってくる心配はありません。

雨に限らず、風や直射日光などの影響も受けにくいのがパネルバンのいいところです。

 

積荷の落下リスクが少ない

箱型の荷室になっているため、走行中でも積荷が外へ落下する恐れがありません。

たとえば平車の場合は、アオリと呼ばれる枠がありますが、走行中は風などの影響でアオリを飛び越して荷物が落下することがあります。

そのため、平車よりパネルバンの方が積荷の落下リスクは少ないといえます。

 

ただし、パネルバンでも扉の施錠をしっかり確認しておかないと、走行中の振動などで扉が開き、積荷が落下する危険性があります。

扉をしっかり閉めるよう注意が必要です。

 

側面を有効活用できる

パネルバンの側面は自由にデザインできるので、自社のロゴなどをペイントすれば広告として活用できます。

平車には荷台しかないため、有効活用ができません。

そのため、箱の側面や後方を好きなように使えるのが、パネルバンのメリットのひとつです。

 

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トラックのパネルバンのデメリット

パネルバンのメリットをみてきましたが、逆のデメリットも当然あります。

具体的には、以下の2点です。

  • 積み卸しがやや大変
  • 積載量が減る

 

ひとつずつ詳しくご説明します。

 

積み卸しがやや大変

平車の場合は、側面の2方向、後方から積み卸しが可能です。さらに、フォークリフトやクレーンを使えば上からも積み卸しが可能になります。

一方、パネルバンでは箱型になっているため、側面と後方の最大3方向からしか積み卸しができず、手間がかかります。

 

またコンビニの配送用トラックや宅配便のトラックなどは、後方の扉しかないので積み卸しがほぼ手作業になります。

最近では使い勝手がいいように荷室の側面にサイドドアが付いていますが、それでも平車と比べたら積み卸し作業の手間が全然違います。

 

積載量が減る

パネルバンは、いくら軽い材質のアルミを使用していても、平車より車両重量が重たくなります。

そして車両重量が増えれば、積載量が減ります。積載量は、車両総重量から車両重量と乗車定員を引いた数値だからです。

 

つまり、パネルバンは平車より荷物を運ぶことができないのです。

パネルバンを使う際は、一度運びたい荷物と積載量の計算が必要です。

 

 

トラックのパネルバンの代表的な車種

いすゞバンの画像

パネルバンの代表的な車種は、3種類あります。

  • いすゞ エルフ
  • スズキ キャリィ
  • トヨタ タウンエース

 

それぞれの特徴をみていきましょう。

また、参考価格も掲載しておりますので、ぜひご購入の参考にしてみてください。

 

いすゞ エルフ

いすゞのエルフは、安全装備が充実している小型トラックです。

緊急ブレーキで衝突回避や被害軽減に貢献するプリクラッシュブレーキ、トラックの死角エリアの危険を検知してアラームと警告灯で知らせてくれる警報システムがあります。

 

エルフの新車価格と中古車価格は、下記の通りです。

新車価格(相場)

約3,500,000円~5,000,000円

中古車価格

1,408,000円~4,378,000円(税込)

 

中古車は年式や走行距離によって価格は変わりますが、大半は新車価格の半額ほどでご購入できます。

 

スズキ キャリィ

スズキのキャリィは軽トラックをベースとしており、独自のスズキセーフティサポートにより事故を未然に防ぐことができるトラックです。

 

たとえば踏みまちがいによる急発進を回避したり、シフトの入れまちがいによる不意の後退を回避したりする機能が搭載されています。

パネルバン仕様のトラックにあたる食品シリーズの種類と価格は以下の通りです。

  • 低温冷凍車
  • 冷凍車
  • 移動販売冷凍車
  • 保冷車

 

新車価格

1,834,800円~2,348,500円(税込)

中古車価格

698,000円~4,350,000円(税込)

 

中古車は割と安い価格ですが、移動販売冷凍車は価格が高い傾向にあります。

 

トヨタ タウンエース

トヨタのタウンエースは、先進の安全機能や環境に配慮したエンジンが特徴の小型トラックです。

小型トラックでありながら最小回転半径が4.9mと小まわり性能に長け、少し高めのドライブポジションで前方が見渡しやすく快適な運転ができます。

 

さらに新開発されたエンジンで、パワーのある走りと低燃費を実現しました。

タウンエースの冷凍車の新車価格と中古車価格は以下のようになります。

新車価格

3,371,000円~3,625,000円(税込)

中古車価格

598,000円~3,300,000円(税込)

 

タウンエースの中古車は、人気車種ということもあってやや高めの価格設定になっています。

 

 

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トラックのパネルバンについてお伝えしてきました。パネルバンと一言でいっても、アルミバンや冷凍車など種類がたくさんあります。

パネルバンであることによるメリットとデメリットもあります。そのため、用途にあった使い分けが必要です。

ステアリンクなら、トラック専門店なのでお探しのパネルバントラックがきっと見つかります。

 

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