エンジンオイルとは、金属部品でできたエンジンの部品を円滑に動かすための油です。
エンジンオイルは潤滑剤の役割だけでなく、エンジン内の汚れを吸収する役割なども担っています。
そんなエンジンに欠かせないエンジンオイルですが、トラックのサイズによって量が違うのか気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、エンジンオイルの量をサイズ・車種別に紹介します。
またエンジンの特徴もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
□トラックのエンジンオイルとは
トラックのエンジンオイルは、エンジンをスムーズに動かすための潤滑油です。
エンジンは複数の金属部品で構成されており、回転や往復することで車はスムーズに動きます。エンジンオイルがあることで金属間の摩擦を減らし、エンジンの動きを助けています。
エンジンオイルは、エンジンの底にある「オイルパン」に入っています。オイルパンに入っているオイルをポンプでくみ上げてエンジンへ送る仕組みです。
オイルは潤滑油だけでなくエンジン内の汚れを吸収し、錆を防止する役割も担っています。
オイルが劣化するとエンジンの動きが悪くなり、スムーズな運行ができなくなります。そのため、定期的な交換が必要です。
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□トラックサイズ別エンジンオイル量の一覧
ここでは、トラックサイズ別(大型・中型・小型)のエンジンオイル量を紹介します。
トラックサイズ別のエンジン量の目安は下記の通りです。
大型(10tクラス) |
中型(4tクラス) |
小型(2tクラス) |
約28L~約38L |
約12L~約15L |
約8L~約10L |
エンジンの特徴などもあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
大型
大型トラックのエンジンオイル量(10tクラス)は約28L~38Lです。
ちなみに一般的な乗用車は約4Lのため、7倍ものエンジンオイルが必要となります。
ここでは、以下の大型トラックのエンジンオイル量とエンジンの特徴を紹介します。
いすゞギガ |
日野プロフィア |
三菱ふそうスーパーグレート |
21L~26.5L |
27L~28L |
24L |
※上記データはインターネット上のものです。エンジンオイル補給の際は、オイルゲージの目盛の中間を目安に入れるようにしてください。
■いすゞ ギガ
いすゞギガは1994年に発売され、現在は2代目モデルの大型トラックです。
車種は下記の4種類あります。
- カーゴ
- Gカーゴ
- ダンプ
- トラクタ
6UZ1型エンジンだと21L、6WG1型エンジンだと26.5Lのオイル量がそれぞれ必要です。
また、いすゞ自動車オリジナルのディーゼルエンジン「D-CORE(ディーコア)」がギガには搭載されています。
低速トルク・燃費向上に貢献するシステムや燃焼効率を上げるシステムがエンジンに導入されているため、快適に運行できます。
■日野 プロフィア
日野プロフィアは1992年に発売され、現在は3代目モデルの大型トラックです。
プロフィアの車種は下記の3つです。
- カーゴ
- トラクタ
- ダンプ・ミキサー
E13C型エンジンは28L、,A09C型のエンジンでは27Lのオイル量がそれぞれ必要です。
また、12段のギヤで変速できる「Pro Shift12」や16段のギヤで変速する「Pro Shift16」が搭載されています。
ギヤが複数あることで、運転歴に関わらず燃費を抑えた走行が可能です。
■三菱ふそう スーパーグレート
三菱ふそうスーパーグレートは、1996年に発売され、現在は2代目モデルの大型トラックです。
スーパーグレートの車種は下記の4つです。
- カーゴ
- WING
- ダンプ/ミキサー
- トラクタ
エンジンは6S10型、6R20型の2種類あり、オイル量は24Lです。
6S10エンジンはそれぞれ性質の異なるターボが2つ搭載されており、出力が大きいです。そのため、発進時には特にスムーズさが発揮されます。
また、6R20型エンジンは燃焼システムを最適化することで低燃費と力強い走りを実現させました。
中型
中型トラックのエンジンオイル量(4tクラス)は12L~15Lです。
ここでは、以下の中型トラックのエンジンオイル量と、エンジンの特徴を紹介します。
いすゞフォワード |
日野レンジャー |
三菱ふそうファイター |
11.5L |
13L |
13L |
※上記データはインターネット上のものです。エンジンオイル補給の際は、オイルゲージの目盛の中間を目安に入れるようにしてください。
■いすゞ フォワード
いすゞフォワードは1970年に発売され、現在4代目のモデルです。
フォワードの車種は下記の3つです。
- フォワードカーゴ
- フォワードFカーゴ
- フォワード ダンプ
4HK1型と6NX1型エンジンの2種類があり、エンジンのオイル量は11.5Lです。
6NX1型のエンジンの方が総排気量7790ccと4HK1型の総排気量5193ccに比べて多いです。そのため、6NX1型はエンジンのパワーが大きい分、快適に走行することが可能です。
■日野 レンジャー
日野レンジャーは1964年に発売された、6代目が現行モデルです。
レンジャーの車種は下記の3つです。
- カーゴ
- ダンプ
- ミキサー
JO7E型(6.4L)、JO5E型(5.1L)エンジンの2種類があり、エンジンのオイル量は13Lあります。
JO7型の方が若干最高出力と最大トルクが大きいため、走行性が高いです。
どちらもエンジンの燃焼や吸排気を改善し、環境に優しいエンジンとなっています。
■三菱ふそう ファイター
三菱ふそうファイターは1984年に発売され2代目が現行モデルです。
ファイターの車種は下記の通りです。
- カーゴ
- ダンプ/ミキサー
- ウイング/バン
エンジンは4V20(3.9L)型、6M60(7.5L)型があり、エンジンオイル量は13Lあります。
4V20型は直4ターボであり、燃費と高積載を重視しているため都市輸送向きです。
6M60型は直6ターボでハイパワーなことから、長距離や大量輸送に適しています。
小型
小型トラックのエンジンオイル量(2トンクラス)は8L~10Lです。
ここでは、以下の小型トラックのエンジンオイル量と、エンジンの特徴を紹介します。
いすゞエルフ |
日野デュトロ |
三菱ふそうキャンター |
9.0L |
6.5L |
6.2L |
※上記データはインターネット上のものです。エンジンオイル補給の際は、オイルゲージの目盛の中間を目安に入れるようにしてください。
■いすゞ エルフ
いすゞエルフは1959年に発売され、6代目が現行モデルです。
エルフの車種は下記の通りです。
- 平ボディ
- ダンプ
- バン
- Eカーゴ
- ダブルキャブ
- 1.5トンクラス
エルフは、4JZ1型エンジンを搭載し、エンジンオイル量は9Lです。
オイル劣化を予測する「オイル劣化モニタリング」機能が搭載されており、オイルの交換時期が予測できるため、安心して走行することが可能です。
■日野 デュトロ
日野デュトロは1999年に発売され、2代目が現行モデルです。
デュトロの車種は下記のものがあります。
- カーゴ
- ダンプ・ミキサー
- 1.5t
2.0tクラスには、N04C型エンジンが搭載されており、エンジンオイル量は6.5Lです。
エンジンが排出する有害ガスをきれいにするため、ディーゼルエンジンには「尿素SCRシステム」が導入されています。
しかし、デュトロにはDPR(排出ガス浄化装置)ユニットも合わせて導入されているため尿素水が不要です。
通常だと、有毒ガスをきれいにするための尿素水は1L400円位しますが、その費用がかからないため、環境に優しいだけでなく費用を抑えることもできます。
■三菱ふそう キャンター
三菱ふそうのキャンターは1963年に発売され、9代目が現行モデルです。
キャンターの車種は下記のものがあります。
- カーゴ/ダブルキャブ
- ダンプ
- ドライバン/保冷・冷凍バン
- キャリアカー
キャンターは4P10+エンジンが搭載されており、エンジンオイル量は6.2Lとなっています。
エンジンオイルの容量増加や各部品の性能を見直すことで、走行性も耐久性も高いのが特徴です。
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必要なエンジンオイル量は、大型28L~38L、中型12L~15L、小型8~10Lが目安です。
乗用車が約4Lと言われているため、小型トラックでも2倍以上のエンジンオイルが必要になります。
エンジン故障を防ぐためにも、始業時にオイルゲージ量は確認することが大切です。
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トラックを初めて買うお客さまのためにも、エンジンオイルのことを含め1つ1つ丁寧に説明いたします。きっと、納得して中古トラックを購入いただけます。
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