ボンネットトラックとは、乗用車のようにエンジンが運転席前方のボンネットの中に収められているトラックのことを言います。
日本では見かけることはなくなりましたが、アメリカなどではトラックの主流はボンネットトラックです。
この記事では、ボンネットトラックの特徴やボンネットトラックの多い地域、メリット、価格について解説します。
目次
ボンネットトラックの特徴
ボンネットトラックはアメリカやカナダなどで多く採用されている、ボンネットのついた大型トラックのことです。
ボンネットトラックにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
ボンネットにエンジンがある
ボンネットトラックの最大の特徴は「ボンネットの中にエンジンが収められた」トラックであることです。
日本やヨーロッパのトラックはキャブオーバーと呼ばれ、エンジンの上に運転席がある形状で中・大型車に採用されています。
ボンネットトラックはエンジンの位置が乗用車と同じ配置であるのが特徴です。
アメリカやカナダなどの北米で採用
ボンネットトラックは、主にアメリカやカナダなどの北米で採用されているトラックの形状です。
日本やヨーロッパなど世界各地のメーカーではボンネットトラックは一部の特殊な車両に限られています。しかし北米のメーカーではボンネットトラックが主流であり、小型トラックから大型トラックの全てのクラスにおいてボンネット型を用意しています。
日本ではエンジンルームを車体の前部に収めるタイプしか存在しなかった1960年代まで、ボンネットトラックが使用されていました。
ボンネットトラックが廃れた背景には、日本の道路が細くトラックの全長規制も厳しくなっていったことが挙げられます。そのため、形状が長いボンネットトラックは姿を消し、キャブオーバーが日本のトラックの主流になりました。
ボンネットトラックとキャブオーバーのメリット
ボンネットトラックとキャブオーバーのメリットをそれぞれ見ていきましょう。
この2つのタイプには真逆のメリットとデメリットがあります。
ボンネットトラックのメリット
ボンネットトラックの5つのメリットを見ていきましょう。
騒音や振動が少ない
ボンネットトラックは運転席の前にエンジンがあるので、運転席で感じる騒音や振動が少なくなります。
衝撃安定性が高い
クラッシャブルゾーン(衝突時に潰れることでそのエネルギーを吸収し人や荷物を保護する空間)を確保しやすいため、衝突安全性が高いと言えます。
空気抵抗を減らせる
ボンネットの部分を利用することで空気の流れを滑らかにすることができ、空気抵抗が減らせるのもメリットです。
整備がしやすい
ボンネットが独立しているため、整備がしやすいという側面もあります。
デザイン性が高い
デザインに関しては完全に好みになりますが、ボンネットトラックは見た目がかっこいいと感じる車好きの人が多い印象です。
その証拠にアメリカでは同形状のピックアップトラックの人気が非常に高いです。
ボンネットトラックのデメリット
ボンネットトラックのデメリットは運転席とボンネットが直列に並んでいるため、全長方向が大きくなることです。
またキャブオーバーに比べ、ボンネットトラックは前部下方の死角面積が倍くらいになります。
ですが、ハイウェイ走行がメインである場合には死角よりも遠方に視線を向けるため、ボンネットのあるタイプのほうが視線移動が少なく運転しやすいというメリットがあります。
その他、小回りが効かない、荷物をあまり詰めないといった点においては、キャブオーバーに劣っているといえるでしょう。
キャブオーバーのメリット
次にキャブオーバーのメリットを紹介します。
荷室を広くとれて積載効率が高い
キャブオーバートラックはエンジンが運転席下にあるため、荷室を広くとれて積載効率が高いのがメリットです。
トラックなどの貨物車両は、車両制限内の中でできるだけ荷室を広く確保する必要があります。
ボンネットトラックのように前方にエンジンがあると荷室は狭くなってしまいます。
運転席も広くすることができ、積載量を大きくできるのがキャブオーバーの構造的メリットです。
直前確認がしやすいため小回りが効く
ボンネットトラックに比べキャブオーバーは前部下方の確認がしやすく、小回りが効く点もメリットです。
キャブオーバーのデメリット
キャブオーバーのデメリットは、運転席の前方にクッションになるものが存在しないため事故時の衝突安全性は低いと言えます。
ただし現在は、メーカーもドライバーの安全性を考慮したボディ設計に注力しているため、以前よりも安全性は格段にアップしています。
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ボンネットトラックが多い地域|日本・アメリカは?
前述の通り、日本の道路でボンネットトラックを見かけることはなくなり、現在ではキャブオーバートラックが主流です。
国内では1960年代まではボンネットトラックが使用されていましたが、日本の道路は細く、トラックの全長規制が厳しいため日本での使用には向いていませんでした。同様にヨーロッパやオセアニアなどでもボンネットトラックは姿を消しています。
ところが、現在でもアメリカやカナダなどの北米ではボンネットトラックが主流です。
北米でボンネットトラックが多い理由
ボンネットトラックは、主にアメリカやカナダなど北米のトラックを中心に採用されています。
北米でボンネットトラックが多い理由は以下です。
- 馴染みやすい
- 車両全長を気にする必要がない
- 整備性が良い
- 衝突時の安全性が高い
- 乗り心地が良い
アメリカではそもそもボンネットタイプのトラックに馴染みがあるため、わざわざキャブオーバートラックにする必要がないという理由が前提にあります。
ボンネットトラックのデメリットである車両全長が大きくなる点においても、アメリカやカナダでは日本のような厳しい車両の寸法規制が存在しません。
トラックの全長が大きくなることに抵抗がないのもボンネットトラックが多い理由です。
道路幅が大きいアメリカでは小回りや前方の死角もあまり気にする必要がなく、ボンネットトラックのもつ整備性の良さや衝突時の安全性、乗り心地を重視しています。
ハイウェイ走行が主であるアメリカやカナダならではの理由です。
ボンネットトラックの価格|新車・中古車
日本では見かけなくなったボンネットトラックですが、購入する事は可能です。
ただし販売しているところは少なく、入手はかなり困難になります。
新車の価格
ボンネットトラックの新車を日本で購入することは困難です。
ボンネットトラックの販売代理店が日本にはなく、購入する場合には輸入するしかありません。
アメリカで購入したとしても、日本の交通法規に沿うように整備が必要です。
新車、輸入代、整備と費用は高額になります。
ただし、ピックアップトラックなら「トヨタ ハイラックス」のみ国内で購入できます。
価格はグレードにもよりますが、エントリーモデルなら3,527,000円〜購入できるため欲しい方は検討してみてください。
中古車の価格
中古車でボンネットトラックを扱っている販売店は少なく、1960代のものでも価格は200万円〜300万円と高額です。
価格が高騰している理由は、ボンネットトラックが市場に出回ることが少ないためです。
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ボンネットトラックの特徴やボンネットトラックの多い地域、メリット、価格について解説しました。
日本では見かけることのなくなったボンネットトラックですが、北米では主流のトラックでありメリットを活かして今なお活躍しています。
日本でボンネットトラックの新車を購入することは困難ですが、中古では入手することが可能です。
ただし、年式の古い中古車であってもボンネットトラックは高額なので注意してください。
中古トラックをお探しの方は、中古トラック販売のステアリンクへご相談ください。
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