トラック・運送・トラックドライバー情報

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4軸低床トラックのメリットとデメリットについて詳しく説明

更新日:2024/10/08

4軸低床トラックは、大型車両の一種で、その名前からも分かるように4つの車輪(軸)を持ち、車体が地上から比較的低い位置に配置されているトラックのことを指します。このタイプのトラックは、特定の用途や状況において、荷物の積み降ろしや運搬などにおいて優れた性能を発揮します。

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4軸トラックの特徴

大型トラックは通常、大径のタイヤと高い荷台が特徴ですが、4軸大型トラックは後輪のタイヤを小型化し、低床構造を備えています。この低床設計は、トラックにとって地上高が低い利点をもたらし、物流業界では4軸低床トラックが中心的な存在となっています。

 

4軸トラックのメリット

荷室の大きさ

4軸低床の大型トラックが最も際立つ特長かつ利点は、荷室の大きさにあります。国内の公道では高さ制限が最大3.8mまで行われており、この規制をクリアするためには、荷台を低くすることしか手段がありません。

4軸大型トラックの低床設計は、荷台の地上高を抑えつつも荷室の高さを確保することで、荷室の積載容量を拡大しています。

走行安定性

車両の安定性は、その重心の高さに大きく依存しています。このため、4軸低床トラックは重心を低く抑えることができるため、非常に安定した走行性能を有しています。また、4軸構造によりタイヤの数が増えることで、直進時の安定性も向上し、4軸低床の大型トラックは高い走行安定性を誇ります。

作業効率の高さ

4軸低床トラックは、一般的なトラックに比べて車体が地上から低い位置にあるため、荷物の積み降ろしや取り扱いが容易です。これにより、建設現場や倉庫などでの荷役作業がスムーズに行えます。4軸低床トラックは、荷物の積み下ろし作業が迅速かつスムーズに行えるという点が大きな利点の一つです。

 

4軸トラックのデメリット

小回りが利きづらい

4軸低床の大型トラックは、荷台の地上高を下げるために荷台部分のタイヤ径を小型化しています。この小型タイヤのため、路面の段差を踏んだ際の衝撃吸収能力が低くなり、段差に弱いと指摘されています。衝撃吸収性能の低さは、このトラックのデメリットの一つと考えられています。

また、車軸が4本あるため、小回りが利きにくくなるという点も弱点とされています。多くの車軸がトラック全体の操縦性に影響を与え、狭いスペースでの操作が難しくなる可能性があります。

タイヤの交換コストがかかる

4軸低床の大型トラックは、4本の車軸により装着するタイヤの本数が3軸のトラックよりも多くなるため、一度にタイヤ交換を行う場合、交換コストが増加するというデメリットが生じます

さらに、タイヤのローテーションも、多くのタイヤを管理する必要があるため、使用限度を効果的に延ばすことが難しく、その点が4軸低床トラックの弱点となり得ます。

まとめ

4軸低床トラックは、特定の用途において非常に有益である一方で、その特性により適さない状況も存在します。利用する際には、具体的な業務要件や環境条件を考慮し、慎重に選択する必要があります。

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