トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの警告灯が点灯したときの対応法

更新日:2023/06/13

メーターパネルに表示される警告灯は、トラックのコンディションを確認する上で重要な存在です。

しかし、警告灯が点灯した場合の正しい対応法はあまり知られていないのが実情です。今回は、警告灯が点灯する原因やトラックの警告灯が点灯したときの対応法を解説します。

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トラックの警告灯とは? 

トラックのメーターパネルには多くの警告灯や表示灯が搭載されています。

メーカーや年式などで違いはありますが、一般的なトラックのメーター器には30種類程度の警告灯や表示灯が搭載されています。警告灯や表示灯にはさまざまな種類があり、ドライバーに対してトラックの搭載装置の状態を通知します。

警告灯はトラックの基本性能に関わる状態を通知します。警告灯が点灯した場合はトラックの基本性能にトラブルが発生しているため、警告灯が点灯した場合は正しい対処を実施しましょう。トラックのメーターパネルに搭載される警告灯はさまざまですが、代表例を以下に挙げます。

 

・オーバーヒート警告灯:エンジンの異常加熱時時

・油圧警告灯:エンジンオイルの圧力異常

・充電警告灯:充電系統異常

・エンジン警告灯:エンジンシステム異常

・ブレーキ警告灯:ブレーキ系統の異常

・キャブチルト警告灯:乗車部分のキャブがロックされていない場合

・燃料フィルター水抜き警告灯:燃料フィルター内に水が溜まる状態

・ABS警告灯:ABS装置の異常

・RSエアバッグ警告灯:エアバッグシステム異常

 

表示灯の代表例も以下にまとめてみました。

・グロー表示灯(ディーゼルトラックのみ):スタート前にエンジン内の余熱時

・排気ブレーキ表示灯:排気ブレーキ稼働時

・PTO表示灯:PTO稼働時

・HSA表示灯:HSA作動時

・暖気システム作動表示灯:寒冷時に冷却液の温度を早く温める暖気機能稼働時

具体的には、以下の場面で表示されます。

・クレーン付トラックのクレーンに動力を供給するPTOの稼働時

・排気ブレーキの稼働時には排気ブレーキ表示灯

これらの表示灯は非常に効果的な存在で、メンテナンスを簡単にする存在です。

 

エンジン警告灯が点灯する主な原因

走行中に見慣れぬチェックランプが点灯すると誰でも慌てるものです。

しかしチェックランプ点灯時の対応法として効果的なのは「慌てないこと」なのです。トラックを路肩などの安全を確保できる場所に停め、ハザードを点灯させながら車両の様子を観察してみましょう。

また、エンジンに負荷をかけないよう急発進や急加速、また急停車は控え、エンジン回転数をスムーズに調整しながら減速を行うのがポイントです。停車後は最寄りのディーラーや整備工場、加入しているロードサービスなどに連絡しエンジン警告灯が点灯した旨と内容を伝え、指示を受けましょう。

吸気量を測定するエアフローメーターの異常

エアフロメーターの計測部がススで汚れて、エンジンの吸気量計測が上手く測れない場合や本体パーツの故障が考えられます。

消耗品なので適切な交換サイクルに従ってメンテナンスが必要で、エアエレメントの清掃やデフロートメーターの交換も行いましょう。

排ガス測定装置O2センサーの異常

小型トラックにはガソリンエンジンが用いられるものが多く存在します。

ガソリントラックは燃費向上に排ガス内の酸素濃度測定を行っていますが、測定機O2センサーが故障するとエンジン警告灯が点灯するケースも。対応法としては、O2センサーの交換ですが、O2センサーの耐久年数は約10年又は約10万km。耐久期間が長いため、交換サイクルを超えてしまったケースが多々見られます。

トラックのエンジン警告灯が点灯する代表例

トラックに多く採用されているディーゼルエンジンでは、「排出ガス浄化装置の詰まり及び不動作」が原因でエンジン警告灯が点灯するケースが多々見られます。

排気ガス法令でディーゼルトラックには排出ガス浄化装置が装着されていますが、この装置に目詰まりが生じている、または動作していない場合にエンジン警告灯が点灯します。対応法は装置を洗浄してコンピュータのリセットを行うと、警告灯が消える場合が多いです。

 

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走行中にチェックランプが点灯した場合の対応法

チェックランプ点灯時の対応法としては、とにかく「慌てないこと」です。

トラックを路肩などの安全を確保できる場所に停めた上で、ハザードランプを点灯させて車両の様子を観察します。エンジンに負荷をかけないよう急発進や急加速、急停車は控えてエンジン回転数をスムーズに調整しながら減速を行いましょう。停車後は最寄りのディーラーや整備工場、ロードサービスなどに連絡して「エンジン警告灯が点灯した旨と内容」を伝えて指示を受けましょう。

走行中に、点灯していた警告灯がディーラーや整備工場に持ち込むまでに消えるケースはしばしば発生します。ただ、トラックは自然治癒しないので、1度警告灯が点灯した場合はディーラーや整備工場に持ち込みましょう。

 

 まとめ

エンジン警告灯が点灯した場合は慌てずに対処することがポイントです。

警告灯が点灯したらディーラーや修理工場へ持ち込んで診断を受けて、正しい対応を講じることでトラックの延命に繋がります。

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