交通違反の罰則に免停（免許停止）があります。

免停通知が「自宅にいつ届くの？」「また乗れるようになるの？」「免停の罰金はいくら支払えばいい？」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか？なかなか知られていない免停通知について、掘り下げる記事を用意しました。

免停期間や罰金、講習などについて詳しく解説します。

 

目次

1. 免停通知はいつ頃届く？
2. 免停通知書の種類
3. 免停通知を無視した場合の罰則と罰金
4. 免停（免許停止）になる点数
5. 一度で免停になる交通違反
6. トラック運転手が免停になった時のリスク
7. 免停期間を短くできる「免許停止処分者講習」
8. まとめ

免停通知はいつ頃届く？

免停通知は、交通違反を犯したドライバーに対して、免許停止処分が下されたことを通知する手続きです。

免停通知が届く時期は、犯した違反内容や処理の進捗状況によって異なりますが、一般的には違反が発覚してから1〜2ヶ月程度で届くことが多いです。具体的には、交通違反を犯したドライバーに対しては、まず警察署から違反通知書が送付されます。通知書には、違反内容や反則金の額などが記載されています。ドライバーは、この通知書を受け取った後、指定された期間内に反則金を支払うか、違反内容を申し立てられます。

ドライバーが反則金を支払わず申し立てもしなかった場合は、自動的に免停処分が下されます。この免停処分が下された後、免停通知がドライバーに送付されます。免停通知には、免停期間や再交付手続きなどの詳細が記載されています。

免停通知は、郵送で送付されることが一般的です。通知書の送付先は、違反時に提出した住所や、免許証に記載された住所になります。しかし、住所変更や転居があった場合は、通知書が届かない可能性があります。そのため、違反後に住所変更などがあった場合は、必ず自己申告を行い、適切な手続きを取ることが重要です。

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免停通知書の種類

免停通知書の種類は、以下の3つがあります。

■警察署からの免停通知書

違反を犯したドライバーには、まず警察署から違反通知書が送付されます。

反則金を支払わず、申し立てもしなかった場合には、自動的に免停処分が下され、警察署から免停通知書が送付されます。この通知書には、免停期間や再交付手続きなどの詳細が記載されています。

■運輸支局からの免停通知書

自動車運転免許証の発行・更新・取り消しを行う運輸支局からも、免停通知書が送付されます。

運輸支局からの免停通知書は、警察署からの通知書とは異なり、交通法規違反による免停処分だけでなく、運転免許証に関する手続きや問題があった場合にも送付されます。

■裁判所からの免停通知書

交通違反が重大な場合や、免停処分に対する異議申し立てがあった場合には、裁判所から免停通知書が送付されることがあります。

この場合、免停期間や再交付手続きの詳細だけでなく、異議申し立てに関する情報も記載されています。

免停通知を無視した場合の罰則と罰金

免停通知を無視した場合の罰則と罰金について解説します。

■罰則

免停通知を無視した場合の罰則と罰金について解説します。

◆道路交通法違反：免停期間が延長される、違反点数が加算される

◆公安委員会通知違反：運転免許証の取り消し、再交付ができない

◆偽証罪：偽った書類を提出した場合には、偽証罪が成立し、重い罰則が科される場合がある 免停通知を無視した場合の罰則と罰金

■罰金

免停通知を無視した場合、罰金が科せられることがあります。

罰金の金額は違反内容や免停期間によって異なります。道路交通法違反の場合には、免停期間中の運転や、免停中の運転で発覚した場合には、より高額の罰金が科せられることもあります。また、再交付手続きを怠った場合には、再交付手続きを行うために支払う必要がある手数料の他に、罰金も科せられる場合があります。

免停（免許停止）になる点数

道路交通法によれば、免停になる違反点数の基準は、以下の通りです。

◆般車両の場合：6点以上

◆大型自動車の場合：4点以上

違反点数は、交通違反をした際に加算され、一定期間（1年間）で違反点数が減算されていきます。

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免停期間の長さ

免停処分になる期間は、違反点数によって異なります。

一般車両の場合、免停期間は以下の通りです。

◆6～7点：30日

◆8～11点：60日

◆12点以上：最長3年

大型自動車の場合、免停期間は以下の通りです。

◆4～5点：30日

◆6～7点：60日

◆8点以上：最長3年

●代替処分の選択肢

免停処分になった場合、代替処分が選択できることがあります。

代替処分とは免停処分に代わる処分のことで、一定の条件を満たすことで選択できます。例えば、講習を受講することで免停期間を短縮できる場合があります。

●複数違反で免停になる場合

免停になる違反点数は、1つの違反だけでなく、複数の違反で加算されます。

そのため、2つ以上の違反を犯した場合、違反点数が免停基準を超えることがあるため、免停処分を受けることになります。

●免停期間中の運転

免停期間中は運転できません。

免停期間中に運転した場合は道路交通法違反となり、さらに免停期間が延長されます。また、無免許運転と同様に、違法行為として運転に必要な免許証を持たずに運転することは違法行為です。違反者に対しては、道路交通法に基づく罰則が科されます。免停期間中に運転した場合、道路交通法違反によって罰則が科されるだけでなく、刑事罰が科されることもあります。

刑事罰は、免停期間中に運転する行為が道路交通法違反の重要な例外である場合に科されます。また、運転中に交通事故を起こした場合には過失運転致死傷罪などの刑事罪に問われる可能性もあります。

一発で免停になる交通違反

一発で免停になる交通違反の代表例を3つ紹介します。

①酒気帯び運転

酒気帯び運転は、運転中にアルコールを摂取したことで、適正な運転ができなくなった状態で運転をすることです。

酒気帯び運転は、免停期間が長い交通違反の代表例です。規制値以上のアルコール濃度が検出された場合、免許停止期間は1年以上となります。また、再犯した場合は免許を取り消される可能性があります。

②スピード違反

スピード違反は、規定速度を超過することによって発生します。

スピード違反によって免停になる場合は、規定速度を30キロメートル毎時以上超過する場合が多いです。また、免停期間は、違反点数が高いほど長くなります。

③信号無視

信号無視は、信号機が点滅または赤信号のときに交差点を通過することです。

信号無視によって免停になる場合は、一定以上の違反点数が必要です。信号無視による免停期間は、違反点数が高いほど長くなります。

これらの交通違反は、一度の違反で免停期間が科される場合があり、特に酒気帯び運転に関しては、違反点数に関係なく免停期間が科されます。交通ルールを守って運転することが重要であり、交通違反を犯さないように心がけることが必要です。

トラック運転手が免停になった時のリスク

トラック運転手が免停になった場合、多くのリスクが存在します。

まず、免停期間中は運転ができなくなるため、仕事ができなくなるというリスクがあります。トラック運転手は運転が仕事であり免停期間中は収入が得られなくなるため、生活に影響を与える可能性があります。また、トラック運転手が交通違反を犯した場合、運送会社の信用にも影響を与えることがあります。

トラック運送業界は、納期を守ることが非常に重要であり、信用がなければ仕事を獲得することが難しくなります。さらに、免停期間中に違反を犯した場合は、免許を取り消される可能性があります。

トラック運転手にとって、免許は仕事をする上で必要不可欠なものであり、免許を取り消されることは、将来的な仕事に大きな影響を与える可能性があります。

免停期間を短くできる「免許停止処分者講習」

免許停止処分者講習は、交通違反や事故等によって免許停止処分を受けたドライバーに対して、その再発防止や交通ルールの遵守などについて教育を行う講習です。

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講習の目的

免許停止処分者講習の目的は、交通違反や事故等によって免許停止処分を受けたドライバーに対して、交通ルールの再確認や安全運転の重要性を学んでもらい、再発防止につなげることです。

具体的には、交通ルールの改めての確認や、事故や違反の原因となる行動の改善方法、安全運転のための運転技術の習得などを行います。

講習の方法

免許停止処分者講習は講習期間が12時間と決まっており、全国各地の自動車教習所や指定講習所で行われています。

講習内容は、交通ルールや安全運転の重要性を学ぶ講義や、運転シミュレーターを用いた実践的な講習などがあります。講習を受けたドライバーは、講習終了後に講習修了証を発行され、これを持参して自動車運転免許の再交付手続きができます。

免停処分者講習の短縮期間

免許停止処分者講習は、再発防止や安全運転の促進に大きな効果を発揮しています。

交通ルールや安全運転の重要性を改めて認識し、違反行為を繰り返さないようにできます。また、講義や実践的な講習を通じて、安全運転のための運転技術や行動の改善方法を学べるので、より安全なドライバーとしての意識を高められます。

まとめ

今回は免停通知について解説しました。

免停は職業を奪いかねない行為で、免停にならないよう日頃から安全運転を意識することが大切です。

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