トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックのセルフローダーとは?種類や注意点を解説

更新日:2023/06/15
トラックのセルフローダーとは?種類や注意点を解説

トラックのセルフローダーとは重機や車両を積載して運搬するトラックのことです。 用途や見た目が似ているものにセーフティローダーがあり、違いがよく分からない方も多いでしょう。

本記事では、セルフローダーとはそもそもどんなトラックなのか、セーフティローダーとの違いや種類・積載量、運転に必要な免許や資格を解説します。 トラックのセルフローダーを運転する際の注意点や中古車価格も紹介しますので、参考にしてください。

 

トラックのセルフローダーとは

セルフローダーとはそもそもどういったトラックでしょうか。セルフローダーとは、トラックのセルフローダーとは運転席後部に装備されているジャッキによって荷台を後ろに傾斜させることができる特装車両のことをいいます。ショベルカーやブルドーザーなど公道を自走できない重量機械を運搬するのが役割です。車両後部にある「歩み板」を下ろし、傾斜した荷台にショベルカーなどをスムーズに積み込むことができます。

 

セルフローダーとセーフティーローダーの違い

セルフローダーと用途や見た目が似ているものがセーフティローダーです。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?セルフローダーもセーフティーローダーも重機や車両を積載して運ぶという点においては違いがありません。大きな違いは「積み下ろしの方法」にあります。

セルフローダー

セルフローダーには運転席後部(前輪の後ろ辺り)にジャッキが備わっています。このジャッキを伸ばすとキャビン側が持ち上がります。まるでシーソーのように荷台の後方部が下がることで、重機や車両を載せることができます。荷台の後ろにある「歩み板」を降ろすことでスムーズに積み込みが行えます。

セーフティーローダー

セーフティーローダーにはセルフローダーのようなジャッキはありません。荷台部分が単体で後方に下がる仕組みになっており、スライドして地面に近づきます。セルフローダーに比べて、荷台部分が後方に下がるため車両の積み下ろしスペースを広く確保する必要があります。セーフティーローダーの傾斜角度はセルフローダーより緩やかになるため、安全に積み下ろしが出来ます。この安全の部分から「セーフティーローダー」と名付けられています。

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セルフローダーとセーフティーローダーの登録区分

セルフローダーとセーフティーローダーは、共に車載専用車として登録されています。「車両や重機を運ぶための車」と認識しておけば問題ありません。

セルフローダーで運べる車両

セルフローダーは多様な車両の運搬に適していますが、主に中型〜大型の車両運搬に使われます。公道の走行が認められていないブルドーザーなどの重機やフォークリフトなどの物流機械の運搬がメインですが、そのほか車検切れや事故によって走行不可な乗用車も運べます。

セーフティーローダーで運べる車両

セーフティーローダーはサイズ展開が豊富なため、バイクや乗用車、重機など小型から大型まで車両サイズを問わず運搬できます。異なるサイズの車両でも効率よく運べることもセーフティローダーのメリットです。

 

トラックのセルフローダーの種類と積載量

ごみとトラックの画像

トラックのセルフローダーには種類や積載量にも違いがあります。セルフローダーでは主に以下のよう車両を運搬するのに使用します。

  • 公道走行ができない車両
  • 新車
  • 車検切れの車両
  • 事故車

フォークリフトやホイールローダー、ブルドーザーなどを運搬するのが一般的です。通常のトラックと同様に、セルフローダーは小型・中型・大型の3種類に分かれます。

小型

セルフローダーの小型は車両重量5t未満、最大積載量3t未満のものをいいます。

中型

セルフローダーの中型は車両重量5t〜11t、最大積載量3t〜6.5tです。

大型

セルフローダーの大型は車両重量11t以上で、最大積載量6.5t以上のものです。

 

トラックのセルフローダーの運転に必要な免許・資格

セルフローダーを運転するには、車両重量や最大積載量によって必要になる免許や資格が変わります。

必要な免許

車両重量 最大積載量 必要な免許
5t未満 3t未満 普通免許
8t未満 5t未満 中型(8t)限定免許
5t〜11t 3t〜6.5t 中型免許
11t以上 6.5t以上 大型免許

セルフローダーは4tクラスが一般的なため、中型免許以上を取得しておきましょう。車両重量が8t未満、最大積載量5t未満は平成19年6月1日以前に普通免許を取得した方も運転できます。 5t〜11tを運転する場合は中型免許が必要になり、11t以上には大型免許が必要です。

巻上げ機(ウインチ)運転特別教育の資格が必要

走行不能車両をセルフローダーに積載するには車両を荷台まで引き上げる必要があります。この引き上げで使用するのが巻上げ機(ウインチ)です。巻上げ機(ウインチ)はドラムに巻き込まれたり落下した荷物が当たるなど、使用方法を誤ると死亡事故に繋がり大変危険です。

運転操作するには巻上げ機(ウインチ)運転特別教育の資格が必要になります。

  • 取得条件:満18歳以上
  • 受講日数は1〜2日間で学科講習、その後実技講習

満18歳未満の方が床上操作式クレーンの運転業務に就くことは「年少者労働基準規則」により、禁止されています。満18歳未満の方が修了試験に合格した場合に資格は即時には交付されません。

 

トラックのセルフローダーを運転する際の注意点

セルフローダー注意点

セルフローダーを運転する際の注意点は以下です。

  • 車両後方のスペースを確保
  • しっかりと荷物を固定
  • 危険な運転をしない
  • 車両がはみ出していないかチェック

セルフローダー後方のスペースをしっかりと確保し、安全かどうかを確認することです。荷物がしっかりと固定されているかにも細心の注意を払いましょう。急ハンドルや急ブレーキのような危険な運転も積んでいる車両が落下してしまう恐れがあるので絶対にやめましょう。

また車両を積み込んだ際に、はみ出していないかもしっかりチェックしてください。道路交通法では「車体の長さの10分の1の長さを超えてはみ出さないこと」と決められています。違反すると罰則が発生するため、どうしてもはみ出す場合は事前に「制限外積載許可」の申請を行いましょう。

 

トラックのセルフローダーの中古車価格

セルフローダーの価格は、メーカーや最大積載量によって変わります。 ここでは中古のセルフローダーの価格を見ていきましょう。

中古車

  • 小型:約200万円〜
  • 中型:約300万円〜
  • 大型:約400万円〜

中古のセルフローダーは小型のものなら約200万円~購入することができます。 トラックメーカーの製造技術向上や高い整備力を備えた中古トラック販売店を利用することで、新車を購入するよりも費用対効果が高くなります。 また、生産終了モデルを購入できたり、購入契約から納車までの期間が新車より短いなどのメリットが中古車にはあります。

 

トラックのセルフローダーならステアリンクへ

トラックのセルフローダーとはどんな車両なのか、セーフティローダーとの違いや種類・積載量、運転に必要な免許や資格を解説しました。セルフローダーは、運転席後部のジャッキで車体を傾ける機構を装備し、重機などを積み込み輸送できる両運搬車です。 セルフローダーでを運転するには、中型免許や大型免許と巻上げ機(ウインチ)運転特別教育の資格が必要です。 よく似ているセーフティーローダーとは積み下ろしの方法が違います。

セルフローダーを購入するなら、やはり価格の安い中古車がおすすめす。 中古車であれば新車と同様の予算でも対象車種の上級グレードやワンランク上のセルフローダーを購入することができます。 中古車のデメリットとして考えられる車両のコンディションですが、ステアリンクでは熟練職人による高度な技術で徹底した修理・リメイクを行っています。 購入後の保証も充実していますので、契約後も安心してお乗り頂くことが可能です。 ご購入いただいたセルフローダーを、長く安心してご利用いただくためのオイル交換などのメンテナンスをセットにした、お得なパックプランもご用意しています。 セルフローダー購入を考えている場合は、ステアリンクでの中古車を検討してみてはいかがでしょうか?

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