トラック・運送・トラックドライバー情報

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土砂禁ダンプは、本当に土砂は積載しちゃダメなの?

更新日:2023/10/31

ダンプは主に土砂や解体した時に出るコンクリートなどを積載するダンプをイメージするかと思います。

さまざまな場面で活躍するダンプですが、実は土砂を積んではいけないダンプもあります。その名は「土砂禁ダンプ」です。ここでは、土砂禁ダンプの特徴や購入する時に抑えたいポイントなどを解説します。

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土砂禁ダンプの特徴

ダンプトラックは、「土砂禁ダンプ」「土砂ダンプ」の2種類が設定されています。

土砂ダンプは主に土砂や石材などを運搬するダンプで、土木業界や建築業界などで活躍するダンプです。土砂禁ダンプは土砂の運搬はできません。土砂禁ダンプは荷台のあおりが高く、主にゴミやペットボトル、石炭やウッドチップなど軽い荷物を主に運搬できるダンプです。

土砂禁ダンプは見た目から「深ダンプ」と呼ばれることもあります。その他にも、ウッドチップを運搬するダンプは「チップダンプ」農場で牧草などを運搬するダンプを「ファームダンプ」と呼ぶこともあります。土砂禁ダンプはあおりが高いので、土砂ダンプよりも荷台の積載容量が大きいことも特徴です。

土砂禁ダンプに土や石材など重量物を積み込むと、あおりの分だけ積荷比重が高くなり過積載になります。そのため、土砂禁ダンプは土砂など重い積荷の運搬が禁止されているのです。

積載範囲内でも土砂禁ダンプに土砂を積むのは違法行為

それでは、「積載範囲内なら土砂禁ダンプに土砂を積んでも良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。

土砂禁ダンプで土砂を運搬するには、国土交通省への事前の許可取りが欠かせないのです。しかし、あおりが高い土砂禁ダンプは運搬許可が下りないので、土砂禁ダンプでは土砂は運搬できません。万が一土砂禁ダンプで土砂を運搬すると違法行為となり処罰対象になるので注意しましょう。

土砂禁ダンプを購入する時に抑えたいポイント

ここでは、土砂禁ダンプを購入する時に抑えたいポイントを解説します。

荷台の積載容積を確認

あおり部分が高い土砂禁ダンプは積荷に対応している積載容積のダンプを選ばないと、過積載に該当します。

土砂禁ダンプを購入する前には、購入を希望する土砂禁ダンプの荷台部分全長や全幅、全高などの積載容積を確認しておきましょう。

車検証の登録内容を確認

土砂禁ダンプは、車検証に「積載物は土砂以外のものとする」と記載されています。

購入したい土砂禁ダンプの車検証に、「土砂禁ダンプ登録」がしっかり明記されているかどうかを必ずチェックしましょう。

ベース車両に故障や異常がないか確認

土砂禁ダンプは、いつものトラックを購入する時と同じく、ベース車両に故障や異常がないかを丁寧に確認しましょう。

具体的には、走行距離や修復歴、装備品などです。

土砂禁ダンプはゴミやペットボトルなど軽い荷物の運搬に向いている

「土砂禁ダンプ」は荷台のあおりを高くしているので、ゴミやペットボトル、石炭やウッドチップなど、主に軽い荷物を運搬しています。

土砂禁ダンプは土砂ダンプより荷台の積載容量が大きいので過積載となりやすい特徴があります。そのため、土砂禁ダンプは土砂など重い積荷の運搬を禁止しています。土砂禁ダンプで土砂を運搬すると、違法行為となり処罰対象になるので注意が必要です。

土砂禁ダンプを購入する前には、いつものトラックを購入する時と同じくベース車両の確認が大切です。併せて、車検証の登録内容や荷台の積載容積もしっかり確認しておくことをおすすめします。

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