営業スタッフのNです。
よく平ボディーやフラットのトレーラーには多い「スタンション」が一体どういう役割なのか?
簡単に説明させて頂きます(・ω・)ノ
スタンションとはこの画像ですと、荷台に垂直に伸びている黒い突起物の事を言います。
平ボディーやフラットトレーラーはなぜスタンションが重要なのか?
基本、クレーンなど外の設備若しくは外部からの機械に頼らないと積み卸が困難になる為に屋根はありません。
それはそれとしてなのですが、輸送中急ブレーキを掛けたりすることもゼロではなく、過去には大きな鉄板をずらして大事故に繋がってる事例も少なくありません。
安心、安全に輸送するには絶対的にスタンションの役割が重要になってきます。
ブレーキを掛ける事により前に前に行こうとする力が発生します。
陸上輸送だけに限らず海上輸送に於いても船内で荷物を崩す事もたまに耳にします。
いくら荷物の上から固縛しても滑りやすい荷物に対しては歯が立ちません。
そこで「スタンション」を活用する事により安全な輸送に変える事ができます。
写真は、厚さ2.3mmの鋼板が50枚ほど重なって一梱包されてるものが4段になっております。梱包に使用している紙は油紙を使用し錆にくくなっております。非常に厚さが薄い鋼板・切り板は非常に滑りやすく、重なってる板が梱包してる紙を突き破って、タケノコのように飛び出して来て製品事故を起こしかねません。配達に於いてブレーキを踏む数を考えたらとてつもないですよね(-_-;)
前方の荷物をスタンションに当て積載し隙間なく後ろに積んでいく事によりこの問題は解決されます。
もちろん鉄と鉄を当てるとキズにもなりますので当てモノを当てて一件落着です。
ちなみに、この薄い鋼板はパレットの様な造りの下駄の足の板も、下に積んだ物と全く同じ位置にしないと曲がってしまいます。鋼板だけに限らずなのですが、段重ねで積む荷物は、均等に下に力を加えないと固縛しても力が半減してしまいます。トラックに積んである荷物が綺麗に積んである原因のひとつはそこにあります。('◇')ゞ
まだまだ暑い季節での積み卸作業、皆さまくれぐれもご安全に('◇')ゞ