多くの荷物を一度に運べる大型車は日本の物流を強く支えていますが、その中でも冷凍車は、鮮度を保ったままの輸送が必要とされる食品輸送を中心に、様々な用途で活躍しています。
冷凍車には4軸の車と3軸のものがあり、ボディタイプもバンに加えウイング車もあります。4軸車と3軸車との比較も加えながら、活躍するシーンや特徴など、車を選ぶ際に参考となる情報を説明していきます。
冷凍4軸バンは、車軸が4本ある冷凍バンで、低温車とも呼ばれています。似たようなものとしては、中温車・保冷車とも呼ばれる冷蔵車がありますが、荷室内の温度が大きく違います。冷凍車のコンテナは氷点下に温度設定をすることで冷凍されたものを運送するのに対し、冷蔵車の場合、コンテナの温度はおおよそ冷蔵庫くらいに設定されています。
冷凍バンには4軸車に加え3軸車もありますが、同じ冷凍車でも得意不得意がはっきりしています。それぞれの特徴について、詳細は後述します。
それでは、冷凍4軸バンはどんなときに活躍するかを紹介します。ドライバーからの声によれば、特に以下のものを運送する際重宝するようです。
乳製品は、冷凍4軸バンの特徴が最も活きる輸送物のひとつといえます。牛乳やアイスなどは一般的な食品よりも腐りやすく、デリケートな扱いが求められます。
また保管温度により、鮮度や品質に大きな差が出てくるという点もやっかいで、製品により適切な温度で輸送しなければなりません。冷凍4軸バンはそのようなニーズに最適で、製品の質を保ったまま輸送することができるのです。
魚や野菜なども、鮮度をキープしたままの輸送が求められる貨物のひとつです。そのためには冷凍機で適切な温度管理をしながらの輸送が必要になりますが、冷凍4軸バンであればその対策も万全です。
魚を生きたまま輸送する活魚車というトラックもありますが、野菜や冷凍食品なども運べるという点では、冷凍車での輸送に一日の長があります。
食品以外の輸送時にも、冷凍4軸バンは真価を発揮します。医療用の精密機器や化粧品をはじめ高温に弱い運搬物は意外に多く、特に精密機器は常温で輸送すると熱をもち故障やトラブルにつながる可能性もあります。
厳密な温度管理が求められる精密機器の安全な輸送にも、冷凍4軸バンは役立っているのです。
冷凍バンには今回紹介する4軸車に加え、別記事で紹介している3軸車もあります。それぞれにメリットやデメリットがありますが、どんな点が異なるかを比較しながらそれぞれの特徴を見ていきましょう。
横から見た際のタイヤの数で4軸車と3軸車を見分けることができ、4つタイヤが見えるのが4軸車、3輪見えるものは3軸車になります。
また一般的に、3軸車のタイヤサイズの方が大きくなり、タイヤサイズの小さい4軸車は結果として床が低くなります。
道路運送車両法で、トラックをはじめとした車の全高は3.8m以下と定められています。タイヤが大きくなる3軸車では荷室の床も高くなり、必然的に荷室高を低くせざるを得なくなるため、積載できる容量が少なくなります。
一方4軸車では荷室の床を低く抑えることが可能で、高い荷室を確保できるため、よりかさばる荷物が積めるというメリットがあります。
また冷凍車の場合は冷凍機の重さを考慮する必要があるため、一般的なバンやトラックより積載量は少なくなります。搭載可能な貨物の重量自体は4軸・3軸とも同じですが、冷凍4軸バンの方が汎用性は高い、といえるでしょう。
4軸車は3軸車よりも、荷台の高さが低いという特徴もあります。3軸車よりも4軸車の方が小さいタイヤのため、車輪の小さい4軸車では床を低く設計できます。これは荷物の出し入れをする際の利便性に直結し、積み下ろしのしやすさでは4軸車に軍配が上がります。
4軸車と3軸車の違いを紹介しましたが、どちらもオールマイティとはいかず、それぞれの短所がお互いの長所になる点が多いため、荷物の配送ルートによって4軸車と3軸車のどちらが適しているか考えた車選びが必要となります。
サブエンジン式は冷凍機のコンプレッサーを駆動する専用の小型ディーゼルエンジンが搭載されてます。 トラックの左右どちらかの荷台の下側にコンプレッサー・コンデンサー・エンジン・コントロールユニットが一体になった箱が取り付けて有り、トラックのエンジンが停止状態でも冷凍機のみの作動ができます。
直結式はトラックのエンジンの動力を使って、冷凍機のコンプレッサーを駆動するために、冷凍機使用時はトラックのエンジンを止める事は出来ません。 直結式は駆動用エンジンのスペースが必要無く、冷凍機ユニットが軽量小型で済みます。 ただし、冷凍機には「外部電源+モーター」でコンプレッサーを駆動する機能が内臓されていて、倉庫内やフェリー乗船中等にエンジンを掛けっ放し出来ない時の装備も有ります。 冷凍冷蔵能力はサブエンジン式が高く、騒音も大きい。 直結式は冷凍能力よりも冷蔵メインで、トラックのエンジンで駆動するために騒音が少なくなっています。
冷凍4軸バンは低温輸送の幅広いニーズに対応し、食品をはじめとした様々な物流シーンで活躍しています。冷凍バンには3軸もありますが、4軸・3軸それぞれの特徴をしっかりと踏まえ、想定されるシーンに最適なものを選びましょう。
冷凍4軸バンを購入する場合、数多く流通している中古車を購入するという選択肢もあります。新車と比べると車両価格の低さや短納期などのメリットがあるため、冷凍4軸バンを購入する場合は中古を選択肢に加えてもいいかもしれません。
ステアリンクでは、用途に応じた各トラックメーカーの中古車を取りそろえており、もちろんその中には冷蔵・冷凍の4軸バンも含まれています。どの販売店で冷蔵・冷凍4軸バンの中古を購入すればいいか迷う人に、ステアリンクはおすすめできる販売店です。
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